9月6日、不同意性交等致傷の疑いで宮崎市議の「スーパークレイジー君」こと西本誠容疑者(37)が逮捕された。
「9月3日の午前3時半~4時頃、西本容疑者は宮崎市内のラブホテルに30代の知人女性を無理やり連れ込み、暴行を加えるなどして全身打撲など全治一週間のけがを負わせ、同意なく性行為に及んだ疑いがもたれている。女性が翌4日に宮崎北署に被害を届け出て事件が発覚。不同意性交致傷罪の罰則は懲役6年以上。執行猶予がつかず、一発で実刑となる可能性がある非常に重い罪です」(全国紙社会部記者)
西本容疑者は「スーパークレイジー君」としてSNSで人気を博していた。中学生の頃から暴走族に入り、これまで数回少年院に入った過去があると明かしている。こうした経歴を知った友人から「超クレイジーじゃん」と言われたことがあだ名の由来だという。異色の経歴だが、選挙活動でも特攻服を着て、支援者らと音楽を流して踊るなど目立つ選挙活動を繰り広げてきた。
「最初の出馬は2020年6月の東京都知事選で、22候補者中10位という結果でした。同年10月のつくば市議会議員選挙も落選しましたが、翌年、埼玉県の戸田市議会議員選挙で初当選。しかし、公職選挙法で定められた3か月以上の居住実態がないという理由で当選が無効に。西本容疑者は提訴して、最高裁までもつれましたが結果は変わらず失職しました。
その後、妻と子供を連れ、昨年4月から地元宮崎県に活動の拠点を移しながら、日本大学の通信教育部・法学部・政治経済学科に入学。今年4月の宮崎市議会議員選挙では候補者61人中2位の4195票を獲得して当選したばかりでした」(全国紙政治部記者)
西本容疑者が宮崎市議選中に使用していた事務所周辺で話を聞くと、地元住民からは「選挙前に挨拶してきましたよ。今度選挙に出ます、よろしくお願いいたします、って。奇抜な格好でしたが、言葉遣いと態度は丁寧でした」と好印象の声が聞こえたが、「選挙後は見かけず、ほとんど来ていないのではないか」などと現在の活動についてはよく知らないという住民が多かった。