今年のテレビ界最大の話題作『VIVANT』も、いよいよ9月17日に最終回を迎える。
「事前情報もほとんどなく始まったと思えば、毎回が“裏切り”と“どんでん返し”の連続で、気づけばもう終わってしまう。放送ごとに様々な考察がSNS上に飛び交いますが、結末も全く予想がつきません。
従来の民放ドラマの枠を超えた『モンスタードラマ』になりましたが、第1話から視聴者の目線を釘付けにしたのが、迫力抜群のモンゴルでの活劇でした」(ドラマウォッチャー)
ドラマの舞台となる中央アジアの架空の国「バルカ共和国」のロケ地となったモンゴル。ロケは4月半ばから6月にかけて約2か月半ぶっ続けで行なわれたとされ、制作費は1話あたり1億円とも報じられている。
出演する豪華俳優陣、堺雅人(49、乃木憂助役)、阿部寛(59、野崎守役)、役所広司(67、ノゴーン・ベキ役)、二階堂ふみ(28、柚木薫役)らがこぞって長期滞在したのも前代未聞だ。大規模ロケの裏で、何が起こっていたのか。本誌・週刊ポストの記者は、モンゴルに飛んだ。
現地の撮影に同行したモンゴル人の女性スタッフは、「首都にある空港から砂漠、草原まで、あらゆる場所で撮影しました」と明かす。
「ロケ隊の人数は日本人とモンゴル人がそれぞれ100人以上で、合計200人以上。TBSのスタッフさんはウランバートルのホテルを2か月半、ほとんど借り上げの状態で使用していました」
ロケ隊はハイエースやマイクロバス、機材を積んだトラックなど40~50台に及んだ。撮影はウランバートルから始まり、ゴビ砂漠、チンギス・ハーンが生まれたといわれる最後のロケ地・ヘンティまで、ロケ隊の総移動距離は1万キロ以上にも及んだ。主演の堺は、2か月半の撮影をほぼ“完走”したという。
「他の俳優さんは撮影の合間に帰国することがあったが、堺さんにはそのタイミングがほぼなかった。期間内に撮影しなければいけない国内のCMがあったのですが、その撮影隊をモンゴルまで呼び寄せたほどです。ドラマ内で何度も披露したモンゴル語の勉強から馬・ラクダの乗り方まで、“役者バカ”の堺さんは徹底的に身体で学んでいましたね。
モンゴル料理にもいち早く順応し、少しクセのある羊肉も『肉本来の味があって美味しい』と好んで食べていた。撮影が終わって帰国する際には『帰りたくない』と言ったほどでした」(番組関係者)