壮大なスケールで話題を集めたドラマ『VIVANT』(TBS系)。役所広司、阿部寛、二宮和也と、大物俳優が揃う中、主演を務めるのは堺雅人(49才)だ。早稲田大学在学中に劇団「東京オレンジ」の旗揚げに参加し、看板役者となる。“小劇場のプリンス”と呼ばれて人気を博し、田辺エージェンシーに所属することとなった堺は転機を迎えることとなる。その半生をたどる。【全3回の第2回】
大手事務所に所属し、カルト的人気を誇るものの、なかなか食えない時代が続いたが、2000年に大きな転機が訪れる。NHK連続テレビ小説『オードリー』で、ヒロインに思いを寄せる監督役を演じて脚光を浴びたのだ。
「朝ドラに出たことで両親も堺さんを認め、絶縁状態は解消されました。人気を不動にしたのは2004年の『新選組!』の新選組総長・山南敬助役で、山南が切腹する直前には、NHKに視聴者から助命嘆願書が届いたそうです」(芸能関係者)
プライベートで初めてのロマンスが報じられたのは2001年。女優の富田靖子(54才)と半同棲する様子を『FRIDAY』が撮影した。
「富田さんとは結婚間近といわれましたが、2006年に破局。その後は、女優の高橋由美子さん(49才)との恋仲も噂されましたが、ゴールインには至りませんでした」(スポーツ紙記者)
『婦人公論』(2005年7月7日号)で「好きなタイプの女性」について堺はこう述べていた。
《僕は、こういうタイプだから好きになる、ということはないんですよ。ただ、好きになった後で振り返ると、いつも言葉、声、顔の順に惹かれています》
そんな堺の前に現れた運命の女性が菅野美穂(46才)だ。ふたりは、2012年に公開された映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』で出会った。
「菅野さんが演じる女将軍に仕える役柄だった堺さんは、初顔合わせの際、『誠心誠意お仕えします』と伝えて彼女をドキッとさせたそうです。その後も堺さんは菅野さんに熱を上げ、『あなたの演技は素晴らしい』『肌が美しい』などと褒めまくってアプローチしました。当時35才だった菅野さんは『結婚前提なら……』と交際を受け入れたそうです」(前出・芸能関係者)