芸能

『VIVANT』早くもモンゴルで「聖地巡礼」の動き 撮影に使われたホテル経営者「日本人の客が泊まりに来た」

日本大使館のモデルになったホテル

日本大使館のモデルになったホテル

 キャストに堺雅人(49、乃木憂助役)、阿部寛(59、野崎守役)、二階堂ふみ(28、柚木薫役)らほか主演級の豪華俳優陣を揃えた日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。これほど大規模な海外ロケを行なうドラマは、近年では皆無だったといっていい。特にモンゴルでの撮影は4月半ばから6月にかけて約2か月半ぶっ続けで行なわれたとされ、その制作費は1話あたり1億円とも報じられている。

「全盛時には1話に5000万円かけるドラマもありましたが、いまではキー局のゴールデンタイムでも1話3000万円程度です。そんななかで事前情報もほとんど出さず、これほどのヒットを当てた。TBS局内でも喜びの声が上がっています」(芸能関係者)

 砂漠や草原でのロケだけでなく、空港から戦車に至るまで、撮影の許諾を得るため番組スタッフは奔走したという。

 日本の公安刑事・野崎役を演じる阿部と、バルカの警官・チンギス役を演じるバルサラハガバ・バトボルド(37)がガッチリと手を組んだ場面が印象的な空港でのシーンは、ウランバートルのボヤント・オハー空港を2日間借り切って撮影が行なわれた。現地の空港関係者が語る。

「ここは以前、ウランバートルの国際空港として営業していた空港でした。私は20年近くここで働いていますが、全面を借り切っての撮影というのは今回が初めてですね」

 この貸し切りの交渉にも苦労はあったという。モンゴル人の男性スタッフが語る。

「セキュリティの問題もあり、空港の撮影許可は普通なかなか下りません。路上で戦車を走らせるシーンなど、モンゴル国内で許可を取るためには苦労があった。私もそれを間近で見てきました」

 苦労の甲斐あってか、『VIVANT』はモンゴル国内でも評判になりつつある。『緊急生放送150分SP』と題して9月10日に放送された番組特番では、モンゴル国内の配信サービスでも『VIVANT』の放送が開始されたと明かされた。

 さらに、第1話で日本大使館を目指し乃木(堺)らが車の上を疾走するシーンが撮影されたモンゴル・ダルハンの道路は、「VIVANT通り」と命名されたのだ。

「7000万人が見る作品です」

 ドラマ内で日本大使館として使用されたホテルを経営する社長が、嬉しそうに話す。

「撮影場所として使いたい、『7000万人が観る作品です』と言われたので、それなら名誉なことだとお受けしました。トラックがパトカーに突っ込んだり、あんなに激しいシーンになるとは思いませんでしたが(笑)。

 実はつい先日、日本からお客さんが泊まりに来たんです。『VIVANT』を観て、わざわざホテルに来たと。これからもっと増えると思うと嬉しいですね」

関連記事

トピックス

有村は春子の幼少期を演じた(NHK スクエア)
《オークションサイトに大量出品》有村架純が使用した『あまちゃん』台本が流出、所属事務所は「本人も胸を痛めている」 意外な“出品ルート”も明らかに
NEWSポストセブン
事件が起きてから数日、犯人はまだ捕まっていない(時事通信フォト)
《女子中学生の父親が警察署長情報はデマ》北九州ファストフード店事件をめぐる一連の憶測投稿に当該警察署は「事実ではない」
NEWSポストセブン
不倫旅行を終え、ホテルから出てきた2人
「ホテルというかあれですね…」二階俊博・元自民党幹事長の三男・伸康氏、銀座のバーのママとの不倫旅行スキャンダル 直撃取材に“現在の妻と離婚協議が最終段階”
NEWSポストセブン
1988年、『You're My Only Shinin' Star』で「第30回日本レコード大賞」金賞を受賞した中山美穂
【入浴中に不慮の事故】中山美穂さん、行きつけの焼肉店での”素の表情” 「いつも元気で素敵なまとめ役」だった 母と再婚した義父とも良好な関係
週刊ポスト
前途多難の国民の力代表・韓東勲氏(中央、時事通信フォト)
韓国戒厳令の後始末に奔走した与党「国民の力」韓東勲氏の娘に「MIT不正入学」疑惑 剥いても剥いても疑惑が出てくる“タマネギ男”が追及する泥仕合
週刊ポスト
取材に応じた「釜ヶ崎地域合同労働組合」委員長の稲垣浩氏(筆者撮影)
大阪・西成“あいりん総合センター”建て替えで路上生活者が「強制退去」 抗議活動を行う武闘派労働組合委員長が告白
週刊ポスト
中国発の飲食チェーンである「楊国福マーラータン」のマーラータン(麻辣湯)
〈キモすぎガチで声出た〉虫混入騒動の人気麻辣湯専門店、店員は「虫は野菜に入ってた。洗っているし今はもう大丈夫」実際は乾麺に…運営会社は「調査が終わっていない」と回答
NEWSポストセブン
田村瑠奈容疑者の猟奇的な側面が明らかになってきている
頭部切断事件・田村瑠奈被告(30)は自分の頬に切り込みを入れ…“あちらの世界”の恋人・ジェフの存在と“禍神さまの修行”
NEWSポストセブン
二階俊博・元幹事長の三男・伸康氏が不倫していることがわかった(HP/Instagram)
二階俊博・元自民党幹事長、“後継者”三男・伸康氏の不倫にコメント「知りません」 お相手女性の両親にはすでに“公認の仲”
NEWSポストセブン
北九州市の「マクドナルド322徳力店」で、中学生の男女2人が男に刃物のようなもので刺され、女子中学生が死亡した
《北九州市ファストフード2人死傷》女子中学生(15)は苦しそうにうずくまり…被害者の知人は慟哭「すごく真面目で可愛いくて、家族思いで…それだけはわかってほしい」
NEWSポストセブン
結婚後初めての誕生日を迎えた真美子夫人
大谷翔平、結婚後初の真美子さんのバースデーで「絶景」をプレゼントか 26億円で購入したハワイの別荘は青い海と白い砂浜を堪能できるロケーション
女性セブン
司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン