民放各局が秋の番組改編に向けて続々と新番組の発表をしているなか、タレントの指原莉乃(30)がMCを務める番組が次々と終了し、波紋を呼んでいる。芸能関係者が言う。
「今年に入り、3月に『月曜の蛙、大海を知る。』(TBS系)、9月4日には『推しといつまでも』(TBS系)が終了し、そして『王様のブランチ』(TBS系)の裏番組として鳴り物入りではじまった『ゼロイチ』(日本テレビ系)も9月末での打ち切りが決まった。なかでも、『推しといつまでも』は始まって4か月という超短期での終了のため、『何かあったのか』と訝しむ向きもある」
SNS上では指原に対し、「最近見なくなった」「MCに向いていない」「つまらなくなった」などのネガティブな声まで上がっている。大物司会者やタレント、お笑い芸人たちに愛され、「バラエティの女王」の名を欲しいままにしていた指原に何があったのか。テレビ局関係者がこう話す。
「実は以前から、指原さんは『自分は芸能活動を続けていくつもりはない』ということを語っていた。昨年出演した『さしフワご相談ナイト』(フジテレビ系)で『情報番組のMCが最後で、それ以上はないというのを改めて感じた』と話し、『女のタレントとしての限界はすごく感じている』『私には無理だなと思ったから、もうすでに違うお金の稼ぎ方を考えているところ』と、セカンドライフの構想まで明かしています。
今回の打ち切りラッシュも、ネットで言われるような指原さんのタレントとしての資質云々や、視聴率の低迷の責任を取って、ということよりも、本人の意向が汲まれた部分が大きいのではないか」
では、指原は自身の今後の人生プランについてどのように計画しているのだろうか。別の芸能関係者がこう話す。
「ずばり“女・秋元康”です。指原さんはプロデューサーとしてすでに、『=LOVE』(イコールラブ)、『≠ME』(ノットイコールミー)、『≒JOY』(ニアリーイコールジョイ)の3つのアイドルグループを手掛けており、『=LOVE』と『≠ME』はメジャーデビューし、人気グループとなっている。
また、彼女には作詞家としての顔もあり、デビューは2012年のソロアルバム。すでに10年以上のキャリアがあるうえ、『指原さんの歌詞は心にしみる』と特に若い女子たちの心を掴んでいる。
彼女は自身がアイドルに憧れてこの業界に入ったことから、『女の子が働きやすく輝ける業界にしていく』と抱負を語っており、アイドルプロデューサーとしては天才的な感覚を持った逸材なのです」
指原の秘めた可能性はそれだけではないという。
「現在の彼女には“実業家”としての顔もある。プロデュースしたつけまつげやカラコンは、毎年数億円といわれる売り上げがあり、『キレイになりたい』という女子の心を熟知した彼女ゆえに、その目利きはプロをも唸らせるもの。今後、服飾やコスメ、ブライダルなどさらなる事業展開を望めば、スポンサーもすぐに集まると言われています」(同前)
師匠超えなるか。
※週刊ポスト2023年9月29日号