過酷な生存競争を生き抜くフリーアナたちは、志を同じくする仲間を集めて勢力圏を築いてきた。フリー転身を目指す局アナを待つ「派閥相関図」を読み解く。
TBSの山本里菜アナ(29)が、10月末で退社することが発表された。
「『ジョブチューン』『ひるおび』『JNNニュース』など硬軟問わずレギュラーを持つ貴重な戦力。局としては痛手でしょう」(TBS関係者)
山本アナといえば、TBSの公式ユーチューブで伝説を作った逸材だ。
「1週間のコーディネート紹介コーナーで、極薄のキャミソール姿を披露して話題を呼びました。“ほぼ下着”と揶揄されるほどの露出でしたが、あれができる度胸はたいしたもの。今後はバラエティ番組やモデル活動など、幅広く活躍できるのではないか」(同前)
ただし、昨今は「フリーアナ戦国時代」と呼ばれるように、各局で人気アナの退社が続出。業界内の自らの立ち位置を見極めないと、一歩先は暗闇となりかねない。その鍵を握るのが「派閥」だ。目下、フリーアナの世界は政界さながらの派閥争いが激化している。女性アナに詳しいジャーナリストの島本拓氏の話。
「同じ局のOGで集うことはもちろん、学生時代の友人、アナウンススクールの戦友、局アナ時代の合コン仲間など、女性アナ界は局を越えた交友が生まれやすい。そうしたネットワークは退社後も地続きで、新たな派閥も次々に生まれている」
2大勢力のひとつが元フジテレビの加藤綾子アナ(38)率いるカトパングループだ。後輩の三田友梨佳アナ(36)や久慈暁子アナ(29)に加え、元TBSの枡田絵理奈アナ(37)も参加する。
「加藤アナと枡田アナは学生時代からの友人で、フリーになってから一層距離が縮まったそうです。カトパングループは“旧アヤパン派”とも言われており、元フジの高島彩アナ(44)が名誉会長的なポジションにいる。これも強みのひとつです」(フジテレビ関係者)
もうひとつは高橋真麻アナ(41)が率いる真麻軍団。こちらも元フジアナが中心だが、元テレビ朝日の宇賀なつみアナ(37)らの名前もある。
「高橋アナは面倒見が良い姉御肌。共演した後輩から慕われ、いつの間にか彼女を囲むように人が集まってきました。2大派閥の距離は近く、ほぼ“連立”の状態です」(同前)