9月17日、厳しい残暑が続く愛媛県今治市の「今治里山スタジアム」。小学4〜6年生のフットサル大会「EXILE CUP」に、熱い眼差しでボールを追う少年少女が集結していた。
LDH JAPANが社会貢献活動の一環として、「Dreams For Children・子どもたちに、夢を。」というテーマのもと、2010年に始めたフットサル大会「EXILE CUP」。コロナ禍を経て4年ぶりに開催された11度目の決勝大会に、各地域の予選大会を勝ち抜いた10チームが参加した。
開会式では会場に駆けつけたラモス瑠偉氏(66)、EXILE橘ケンチ(43)、TETSUYA(42)、THE RAMPAGE RIKU(29)、龍(25)がコメントを寄せた。特に自身もサッカー少年だったRIKUは、「自分でゴールを決められるシーンでも、より確率の高いプレーを選択して仲間に主役を譲る。そういう自己犠牲も厭わないプレーを見ているとこちらが勉強させられる」と心を動かされた様子でピッチを見つめていた。
第1回からアドバイザーを務める岡田武史氏(67)は「一人ひとりが個性を出して、将来サッカー日本代表になれるように頑張ってください」と選手たちを激励した。自身が会長を務めるFC今治の本拠地として、今年1月に完成したばかりの「今治里山スタジアム」での開催とあって、岡田氏は感慨深い様子だ。
大会は北信越代表で初出場の『長野アンビシャスFC BLUE』が初優勝。激闘となった決勝戦は延長でも決着がつかず、PKの末に勝敗が決した。負けたチームには涙を見せる選手もいた。
11時の予選のキックオフから15時終了の決勝戦まで、約4時間のうちに最大で6試合を戦った子供たち。激闘をたたえ、閉会式では「勝負事は必ず勝者と敗者が生まれます。大事なのは勝つためにベストを尽くすこと。今日はみなさん最高のプレーを見せてくれてありがとうございました」という言葉が岡田氏から贈られ、長く熱い一日の幕が閉じた。
●66才とは思えぬ足技で子供たちを指導
選手たちを指導したり、サインをしたりと交流していたラモス氏。フル出場したフレンドリーマッチでは2度レッドカードが出されるなど、会場を盛り上げた。
●優勝に導く2ゴールを決めた主将
初出場・初優勝となった『長野アンビシャスFC BLUE』。キャプテンの市川心瑶くん(12)。決勝戦ではチームを勝利に導く2ゴールの活躍。憧れはベルギー代表のデ・ブライネ選手。