ついに最終週に入ったNHK朝の連続テレビ小説『らんまん』。その初日となる9月25日の放送回は、サプライズ演出の連続だった。作品の「語り」を務めてきた女優の宮崎あおい(37)が事前告知なしで本編に出演。主人公・牧野万太郎(神木隆之介)の没後、植物標本の整理を手伝う藤平紀子役として登場した。また、万太郎の祖母・タキ役の松坂慶子(71)が年を重ねた万太郎の娘・千鶴役として「1人2役」の再登場。宮崎と松坂は大河ドラマ『篤姫』(2008年)で共演しており、同じNHKでの時を超えた再共演にSNS上は大いに沸いた。芸能関係者が語る。
「今回の『らんまん』は作品が始まった当初の視聴率こそ伸び悩みましたが、万太郎の妻である寿恵子役の浜辺美波さん(23)が登場した中盤以降、調子を上げた。最近の朝ドラでは珍しい“嬉しい展開”になりました。そうしたクライマックスを盛り上げるサプライズ要素として、松坂さんと宮崎さんの共演という豪華な展開が組まれたんでしょう」
奇しくもその前日、9月24日のNHK大河ドラマ『どうする家康』でも織田信長(岡田准一)の妹・お市役の北川景子(37)が、お市の長女・茶々役として告知なしで出演し、話題を呼んでいた。1クールが長い朝ドラや大河ならではの演出と言えるだろう。
『らんまん』では、物語冒頭で亡くなった万太郎の母・ヒサ役の広末涼子(43)が回想シーンで再登場。広末は放送前に不倫騒動で活動休止を発表していたこともあり、大きな注目を集めた。そうした演出がなされていたことも相まって、1人2役については「ある疑問」が浮上しているのだという。前出・芸能関係者が語る。
「前半のシーンで亡くなった広末さんをわざわざ回想シーンで登場させていたことから考えても、もしかすると当初の予定では、大人になった千鶴役を1人2役で演じるのは、松坂さんではなく広末さんだった可能性もあるのでないか。母親に似ているというのはわかりやすいですが、祖母にそっくりというのは少し演出に無理があるような…。また、松坂さんがタキの晩年に比べてかなり若い雰囲気を作って演じていたのも少し違和感を覚えましたから。最終回までに再び広末さんが何らかの形で再登場する演出にも期待したいですね」
物語の最終盤にさらに注目が高まる『らんまん』は、どんなフィナーレを迎えるのか。