ラグビーW杯で、前大会準優勝の強豪・イングランド戦(日本時間9月18日)に12対34で敗れた日本代表。9月29日には悲願のベスト4に向け、落とすことのできないサモア戦が控えている。勝利の鍵となるのはキャプテンである姫野和樹(29)だ。相手のボールを奪うプレー「ジャッカル」が代名詞となっており、激しいコンタクトプレーも光るチームの要である。
姫野は名古屋市立御田中学校でラグビーを始めるとメキメキと頭角を現わし、高校は県内の強豪である春日丘高校(現・中部大春日丘高校)へ。高校3年生で高校日本代表を超えてジュニアジャパンに選出され、当時、大学選手権を4連覇していた名門・帝京大学の門を叩いた。
常勝軍団のDNAを継ぐ姫野。そんな彼を支える意外な趣味があるのだと大学時代のチームメイトが明かす。
「とんでもないゲーム好きで、FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)にハマっています。とくに『コールオブデューティ』で遊ぶことが多くて、ラグビーをしていない時はだいたいゲーム(笑)。大学時代はサッカーゲームの『ウイニングイレブン』に熱中していましたね。クラブチームなら絶対にチェルシーで、国代表を使うならベルギー一択。というのも彼はベルギー代表のエデン・アザールが大好きでして。オフ前日には練習後、朝3時頃まで対戦していたのが懐かしいです。
負けず嫌いで、寮を歩いている時に“なんか不機嫌だな”と思ったら、だいたいゲームで負けているんです。一緒に対戦していた奴は、“自分が勝ってしまったら、姫野が勝つまで対戦が続くんだよね”とこぼしていました(笑)」
仲間とのひとときがラグビーの原動力となっていた姫野は、今でも大学時代のチームメイトとの交流を欠かさない。別の大学時代のチームメイトが明かす。