9月25日午後5時半すぎ、秋篠宮ご夫妻は、政府専用機で羽田空港に到着し、出迎えた関係者と笑顔であいさつされた。6日間のベトナム訪問を終えたご夫妻からは、充実の表情が見受けられた。
実は、今回のベトナム訪問が一時危ぶまれる事態があった。遡ること9月14日、悠仁さまの新型コロナ感染が発覚したのだ。
「訪問に先立ち14日に行われる予定だった記者会見は延期になりました。もし秋篠宮ご夫妻のどなたかが検査の結果、陽性となった場合、ベトナム訪問は中止になる可能性があった。宮内庁内には緊迫した雰囲気がただよいました」(宮内庁関係者)
幸い、ご夫妻の陰性が確認され、翌15日に記者会見は行われた。しかし、会見中にも“ハプニング”があったようだ。
「会見中、紀子さまが、『上皇后』の美智子さまのことを『皇后さま』と発言される場面が2回ほどありました。また、ベトナム『訪問』のことをベトナム『旅行』と表現される場面もありました。どちらも単なる言い間違いなのでしょうが、宮内庁サイドはかなり動揺したと思われます」(宮内庁関係者)
通常、海外訪問に際した記者会見は時間を置かずに「公式の会見記録」として宮内庁のHPに掲載される。しかし今回は、5日後のご出発日当日に掲載された。
「陛下や上皇さまは記者会見の際、原稿をお持ちになり読み上げられるので、原稿をそのまま掲載する形になります。しかし、秋篠宮ご夫妻は原稿なしのアドリブで答えられるので、職員が録音を聞き、文字におこし、ご夫妻のチェックを受ける作業が必要になるのです。今回、『皇后さま』は『上皇后さま』に、『旅行』は『訪問』に、訂正されていました」(皇室記者)
30分以上、満面の笑みで秋篠宮さまと記者会見に臨まれていた紀子さま。現地では、日本の絵本をベトナム語に翻訳して出版しているグループと懇談されたり、障害者雇用に力を入れている企業ではベトナム語の手話で交流されたりするなど、充実のベトナム訪問となったようだ。