ゴルフ界の「エリカ様」が完全復活した。女子ゴルフ日本一を決める国内メジャー「日本女子オープン」で原英莉花(24)が今シーズン初優勝。原は2020年大会を制しており、3年ぶり2度目の日本一となった。これでツアー通算5勝のうち、3勝がメジャー大会と大舞台での勝負強さを見せつけた。
だが、ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。デビュー当初から結果を残してきたが、近年は持病の腰痛で試合を欠場することも増えていた。そうしたなか、今年5月ついに「椎間板ヘルニア」の手術を決断。試合に出られない時期が続き、ネット上では〈原英莉花はもう終わった〉など心ない書き込みをされることもあった。だが、見事リハビリを乗り越え、手術からわずか3か月で最高の結果を残した。古川整形外科医院の古川泰三院長が「早く復帰できた理由」をこう語る。
「原選手が行なった手術は、約2cmの小さな皮膚切開から内視鏡を入れてヘルニアを摘出するもので、侵襲性が低く早期復帰が図れます」
勝負服と言えば「ネイビーと白」だった
原は身長173cmから繰り出される豪快なスイングが持ち味。モデル顔負けのスタイルの持ち主でもあり、女子プロのなかでも屈指の知名度を誇る。そんな人気プロのケガからの華々しい復活は多くのファンを喜ばせたが、最終戦で観客の注目を集めたのはプレーだけではなかった。この日、原が着用していたのは首下のデコルテ部分が露わになった、タイトなデザインのウェア。その姿は会場の視線を釘付けに──。
「これまで最終戦は“ネイビーと白が私の勝負服”と公言していたが、今回は過去との訣別を図る意味で新作ウェアを選んだ。初日に着たピンクの同型ウェアが好評だったので、最終日も色違いを着用したようです。ヤクルトの村上宗隆選手(23)との噂も含めて、今後もプレー内外で注目が集まりそう」(ツアー関係者)
そんな原が見据えるのは、「世界」での活躍。今月、来季の米女子ツアー出場権を得るため2次予選会に挑戦する予定だ。来年は「米ツアー挑戦」を公言しているだけに、日本での残り試合から目が離せない。
※週刊ポスト2023年10月20日号