国際情報

次期アメリカ大統領選候補者が「アメリカは原爆投下と都市空襲を謝罪すべき」と主張する動画が話題に

エマニュエル・パストリッチ氏(YouTubeより)

エマニュエル・パストリッチ氏(YouTubeより)

 9月3日、ある動画がYouTubeにアップされ、話題となっている。映画プロデューサーの小路谷秀樹氏が制作している番組で、エマニュエル・パストリッチ氏という人物が登場し、2024年の次期米大統領選にアメリカ緑の党の公認候補の一人として出馬を宣言した動画である。

 プロフィールによると、パストリッチ氏は米イェール大学卒業後、東京大学大学院に留学し、帰国後にハーバード大学で日中韓の文学に関する研究に携わり博士号を取得。その後イリノイ大学とジョージワシントン大学で教授を務めた人物だ。現在はイェール大学客員研究員を務めている。韓国でも教授生活に携わり、今年から活動拠点を日本に移した。

 なぜこの動画が話題になったかと言えば、パストリッチ氏は大統領選への出馬を表明しているだけでなく、戦時中の広島・長崎への原爆投下と日本の都市への空襲について、謝罪しているからだ。彼は動画の中でこう述べている。

〈(日本に)勝利したアメリカ合衆国は、永遠の戦争への道に乗り出しました。朝鮮、ベトナム、イラン・イラク、アフガニスタン、シリア、そして今のウクライナまでも、必要のない戦争をずっと繰り返してきました。戦時中のマンハッタン計画で、核兵器を開発したことからその伝統は始まりました。今も国防総省は、ロシアと中国との全面核戦争の準備をしています〉

〈広島と長崎への原爆投下は、必要のない実験的で残酷な犯罪でした。核攻撃だけでなく、アメリカは戦争の後半の3年半に、2000回以上空爆をしました。日本の木造家屋を目標として開発したナパーム弾(焼夷弾)を2040万発使い、300万人以上の日本人が殺されました。日本の皆様、誠に申し訳ございませんでした。アメリカ人、アメリカ政府はその犯罪を認めるべきです〉

 アメリカは原爆投下と都市空襲を謝罪し、反省しなければ、「永遠の戦争の道」から逃れられないと主張し、大統領選の公約として、戦時中の核兵器やナパーム弾などの武器開発に関する資料の公開と、占領期にアメリカの情報機関と企業が日本の文化に干渉した証拠となる文書の公開を掲げている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

“東大卒”であっても、エントリーシートが通らないことはある(イメージ)
「東大卒という肩書があっても恐ろしいほどESが通らない」東大法学部卒YouTuberが「既卒2年目」で挑んだ就活の誤算
NEWSポストセブン
たぬかな氏が明かす誹謗中傷の実態
「ネットの誹謗中傷は止まらない」 “170cm以下の男に人権ない”で炎上を経験…たぬかな氏が分析する加害者の特徴とその心理
NEWSポストセブン
2025年初場所
初場所の向正面に「溜席の着物美人」登場! デヴィ夫人の右上に座った本人が語る「観客に女性が増えるのは相撲人気の高さの証」
NEWSポストセブン
たびたび人気メニューを生み出す牛丼チェーン店・松屋。今回の新作は”激辛四川料理”だ(松屋公式Xより)
「辛すぎて完食できない…」「あるまじき量の唐辛子」激辛好きの記者も驚き…牛丼チェーン・松屋の新メニュー『水煮牛肉』 本社が語った“オススメの食べ方”とは
NEWSポストセブン
放送作家の山田美保子氏(左)とフリーアナウンサーの馬場典子氏が対談
激戦の女性アナ界、“新女王”田村真子アナの座を脅かすのは誰か? 岩田絵里奈アナ、原田葵アナ、鈴木奈穂子アナ…職人アナとキラキラアナの二極化時代に
週刊ポスト
ミャンマーとタイの国境沿いの様子(イメージ)
《「臓器売られる覚悟」「薬を盛られ意識が朦朧…」》タイ国境付近で“消える”日本人女性たち「森林で裸足のまま保護」
NEWSポストセブン
小室圭さん(左)と眞子さん(右)
小室眞子さんの“後見人”が明かすニューヨークでの生活と就活と挫折「小室さんは『なんでもいいから仕事を紹介してください』と言ってきた」
女性セブン
ビアンカ・センソリ(カニエのインスタグラムより)
《“ほぼ丸出し”ファッションに賛否》カニエ・ウェスト、誕生日を迎えた17歳年下妻の入浴動画を公開「彼なりの円満アピール」
NEWSポストセブン
販売されていない「謎の薬」を購入している「フェイク動画」(instagramより。画像は一部編集部にて加工しています)
「こんな薬、売ってないよ?」韓国人女性が国内薬局「謎の薬」を紹介する“フェイク広告動画”が拡散 スギ薬局は「取り扱ったことない」「厳正に対処する」と警告
NEWSポストセブン
教室内で恐ろしい事件が(左は現場となった法政大多摩キャンパス内にある建物、右は教室内の様子)
「女子学生の服が血に染まって…」「犯行直後に『こんにちは!』」法政大・韓国籍女子学生が“ハンマー暴行”で逮捕、学友が語った「戦慄の犯行現場」
NEWSポストセブン
ドジャースでは多くの選手が出産休暇を取っている(USATodaySports_ReutersAFLO)
大谷翔平、第一子誕生へ 真美子夫人の出産は米屈指のセレブ病院か ミランダ・カーやヴィクトリア・ベッカムも利用、警備員増員などで“出産費用1億円超え”も
女性セブン
中居正広の女性トラブルで浮き上がる木村拓哉との不仲
【全文公開・後編】中居正広の女性トラブル浮き上がる木村拓哉との不仲ともう一つの顔 スマスマ現場では「中居のイジメに苛立った木村がボイコット」騒ぎも
女性セブン