ライフ

【58歳から元気になる方法】「離れて暮らす親の交友関係が不安」なときにすべきことは?和田医師の見解

離れて暮らす老親の「友達付き合い」が心配なときの対処法とは(イメージ)

一人暮らしの老親の「友達付き合い」が心配なときの対処法とは?(イメージ)

『80歳の壁』など数々のベストセラーを生み出す和田秀樹医師が、「58歳から元気になる方法」をテーマに、50代から60代の現役世代の悩みに答える。「離れて暮らす80代を超えた老親の交友関係」に関する不安に、和田医師はどう答えるのか。

 * * *

詮索するより「相手と何となく知り合う」努力を

 独り身になった親御さんと離れて暮らしている場合、普段、どんな付き合いをしているのかがわからずに心配になるという子供世代の声を聞くことがあります。しかし、だからといって、本人に話を聞いて「どんな人とどんな付き合いをしている?」などと詮索するのは筋違いでしょう。反対に、同じことを親御さんからされたら嫌な気分になりませんか?

 遠くで心配するくらいなら、親御さんが親しく交際する相手と「何となく知り合っておく」のがいいでしょう。頻繁に親の元に顔を出しているのであれば、付き合いのある誰かが訪ねてきたときに挨拶するということです。

「いつもお世話になっています」と言ったときに、相手が「いや、誰々さんとお茶を飲むのが楽しくてね」などと返してくれるのであれば、日頃の心配から離れて相手と知り合うチャンスです。

「うちの親もだいぶ衰えてきちゃったので、もし何か悪いことがあったら、私の携帯にちょっとかけてもらえませんか?」という感じで、親御さんが親しく付き合う相手との間にうまく入っていくのが理想的でしょう。

 しかし、親御さんが遠方の田舎で一人住まいをしている場合は、頻繁に顔を出すのは難しいでしょう。それでも何かあったときに助けてもらえるような、自分も顔見知りの近所の親しい人が相手なら安心で、そうではない相手の場合、「変な人と付き合っている」と勝手に決めつけるのはどうでしょうか。

 私が「金持ちパラドックス」と呼ぶケースをご紹介しましょう。例えば、妻と死に別れた高齢の男性がいるとします。そうした場合に、常連として通う近所のスナックのママさんや小料理屋の女将と仲良くなって、本人が「俺、この人と再婚しようと思う」と言い出したら、子供はどう反応するでしょうか。

 特に財産もない家のケースでは「よかったじゃん、お父さん、幸せになれて」と歓迎されるのに、少しでも財産がある家では、「そんなの財産目当てに決まっているじゃない」と反対されるのがオチです。親御さんの財産なのに、再婚されると子供である自分たちが相続する取り分が減ると思って反対するなんて、最低の態度だと私は思います。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ブラジルを公式訪問している佳子さま(写真/アフロ)
佳子さま、外交関係樹立130周年のブラジルを公式訪問 子供たちと笑顔でハイタッチ、花柄のドレス姿も 
女性セブン
「寂しい見た目」の給食に批判が殺到(X /時事通信フォト)
《中国でもヤバい給食に批判殺到》ラー油かけご飯、唐揚げ1つ、「ご飯にたまご焼きだけ」と炎上した天津丼…日本・中国で相次ぐ貧相給食の背景にある“事情の違い”
NEWSポストセブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
家出した中学生を自宅に住まわせ売春させたとして逮捕された三ノ輪勝容疑者(左はInstagramより)
《顔面タトゥーの男が中学生売春》「地元の警察でも有名だと…」自称暴力団・三ノ輪勝容疑者(33)の“意外な素顔”と近隣住民が耳にしていた「若い女性の声」
NEWSポストセブン
山本賢太アナウンサーのプロフィール。「人生は超回復」がモットー(フジテレビ公式HPより)
《後悔と恥ずかしさ》フジ山本賢太アナが過去のオンラインカジノ利用で謝罪 「うちにも”オンカジ”が…」戦々恐々とする人たち
NEWSポストセブン
親日路線を貫いた尹政権を「日本に擦り寄る屈辱外交」と断じていた李在明氏(時事通信フォト)
韓国・李在明新大統領は親中派「習近平氏の接近は時間の問題」、高まる“日本有事”リスク 日米韓による中国包囲網から韓国が抜ける最悪のケースも
週刊ポスト
田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン