細長く伸びた後頭部に3本の指。体長60cmのミステリアスな容貌は映画『E.T.』を彷彿とさせる──。9月12日(日本時間13日)、メキシコ議会史上初となるUAP(UFOを含む未確認空中現象)に関する公聴会で、ジャーナリストでUFO研究家のハイメ・マウサン氏が2体の“宇宙人のミイラ”を公開した。
マウサン氏は、ミイラは2017年に南米ペルーのナスカの地上絵付近で発見した「非人類の遺体」であり、1体の遺体の中に「卵」が見つかったと主張した。
「私たちが扱っているのは人間ではない標本であり、世界のどの種にも属さない種であることの明確な証左だと信じます」
公聴会でマウサン氏はこう高らかに宣言した。
また、メキシコ海軍保健科学研究所のベニテス所長はミイラを分析した結果、「遺体は大きな目と脳、広い立体視覚を持ち、歯がなかった」と報告した。さらにはCTスキャンやX線などの結果から、ミイラは単一の骨格から成り立っており、別の骨格と接合して組み立てられたものではないと主張している。
この公聴会に出席し、実際にミイラを目撃した浅川義治衆議院議員が語る。
「一見するとミイラっぽくなく、ただの石膏ではないかと感じました。ただし、レントゲンを撮るなど科学的なアプローチをしている以上、見た目だけで判断できないことも事実です」
メキシコ国立自治大学(UNAM)が行なった炭素年代測定の結果、ミイラは「約1000年前」のものであると判明。
ただし、同大学は「鑑定は標本の年代を特定しただけで、標本の起源について結論は出していない」との声明を出しており、「人間ではない」とするマウサン氏らの主張から距離を置いている。