芸能

【全文公開】木村拓哉、新会社とのエージェント契約を決意した本当の理由 事務所の窮地に“逃げない”という思い

木村拓哉

声明の中で、木村がかねて新会社とのエージェント契約に向けて準備を進めていることも明かされた(写真は2020年)

「当初予定されていた木村さんの役柄は“真実”を追及する報道キャスターでした。ところが、ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けてテレビ局を舞台とした題材そのものが見直されることとなり、キャスティングについても白紙に返されてしまったのです」(テレビ局関係者)

 来年4月クールにテレビ朝日で放送される予定だった木村拓哉(50才)の主演ドラマが変更を余儀なくされたのは、9月7日に東山紀之(57才)が会見を行った直後のことだった。プロデューサーと脚本家が緊急会議を行い、新たな企画が練り直されているという。

「主演クラスの俳優やスタッフをいまから確保することは時間的にも難しい。主演の枠はそのままで、別の題材でできないかどうか。あるいは、まったく別の作品にすべきかどうかが検討されているといいます」(前出・テレビ局関係者)

 一連のジャニーズ事務所の問題で、所属タレントたちは出演作の変更や、CM企業の“撤退”による降板などの大きな影響を受けた。そんな中で『週刊文春』(2023年10月12日号)が報じたのが、《キムタク裏切りのジャニーズ脱出》と題した木村の“独立”報道だった。

「記事によると、木村さんはジャニーズの社名を変更することに強く反対していたといいます。来春放送予定だった主演ドラマ『教場』(フジテレビ系)の制作が延期された理由も木村さんがストップをかけたことが原因で、事務所の対応に納得できない木村さんは独立を画策。妻の工藤静香さん(53才)も水面下で動いているという内容でした」(スポーツ紙記者)

 10月2日の会見でジャニーズ事務所は被害者救済と補償を終えた後で廃業することを発表した。今後、所属タレントは東山が社長を務める新会社とエージェント契約を結ぶか、独立や移籍を選ぶことになる。

「元V6の岡田准一さん(42才)が会見終了後にいち早く退所を発表したように、今後の活動についての選択はタレント個人の判断に委ねられています。たしかに、問題発覚以降、木村さんには退所説や独立説が根強くささやかれ、SMAP再結成の待望論まで巻き起こっていました。しかし、現段階で木村さんに独立する意思はなく“裏切り”報道には困惑しているといいます」(前出・テレビ局関係者)

 木村の独立が報じられた直後、ジャニーズ事務所は異例の声明文を発表した。

《弊社所属タレント木村拓哉に関し、「社名変更が決まっても“なんで変えるんだ!”と抵抗して納得していない」などといった記事や、「ドラマの撮影について“今はそのタイミングじゃない”とモチベーションが上がらないことを理由としてストップをかけた」などといった記事が掲載されておりますが、そこで書かれている内容は全て事実無根です》

 その声明の中で、木村がかねて新会社とのエージェント契約に向けて準備を進めていることも明かされた。

「木村さんは、東山さんと藤島ジュリー景子前社長(57才)が9月の会見前に開いた食事会に、井ノ原快彦さん(47才)や国分太一さん(49才)と共に参加していました。東山さんから不退転の覚悟を打ち明けられた木村さんは、その場で身の振り方を決めたそうです。自ら率先して後輩たちを励ましてきた彼にとって、タレントたちの不安をあおるような報道は心外でしかない。批判は受け止めるが、事実と違うことには反論すべきだと強く主張しているそうです」(芸能関係者)

 木村はいまや東山や20th Centuryなどと共にジャニーズ事務所の古株という立場だ。東山が新会社の社長に就任し、芸能活動から引退した後は、事実上、現役タレントのトップに躍り出る。

「思い余って、会見後にSNSに《show must go on!》と投稿してしまったことは失態でしたが、そこにジャニー氏に対する敬意があるはずもない。木村さんは性加害を断罪し、社名を変更すべきだと主張したひとりです。寡黙で誤解されやすいところはありますが、一本気な性格はスタッフや後輩たちからも信頼されています」(前出・テレビ局関係者)

関連記事

トピックス

精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《ショーンKの現在を直撃》フード付きパーカー姿で向かった雑居ビルには「日焼けサロン」「占い」…本人は「私は愛する人間たちと幸せに生きているだけなんです」
NEWSポストセブン
気になる「継投策」(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督に浮上した“継投ベタ”問題 「守護神出身ゆえの焦り」「“炎の10連投”の成功体験」の弊害を指摘するOBも
週刊ポスト
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン