10月4日、ジャニーズ事務所が会見を行った2日後に東山紀之(57才)が訪れたのは大手食品メーカーのヘッドオフィスだった。
「東山さんはいま、ジャニーズ事務所の所属タレントをCMに起用する企業への“謝罪行脚”を続けています。この日はSnow Manのメンバーと契約する企業を訪ね、謝罪した上で新会社のことや今後のエージェント契約に関することなどを説明したそうです」(芸能関係者)
9人組グループのSnow Manは、グループやメンバー個人で企業と契約するCMの本数が16本とジャニーズでもっとも多い。だが、性加害問題の深刻さが明らかになるにつれ、多くの企業が起用方針の見直しを表明し、彼らが出演するCMも半分近くが放映中止やホームページからの削除を余儀なくされた。
「所属タレントが不安を抱くのは当然のこと。一部でSixTONESの6人が滝沢秀明さん(41才)が主宰する『TOBE』に移る可能性が報じられましたが、彼らと同じく滝沢さんが育成したSnow Manにも早い段階から解散説や独立説がささやかれていました」(芸能リポーター)
滝沢のプロデュースでSnow ManがSixTONESと同時デビューしたのは2020年1月。デビューシングル『D.D./Imitation Rain』がミリオンを突破し、以降3作連続でミリオンセラーを記録する金字塔を打ち立てた。
「今年9月にリリースされた『Dangerholic』も初週売上が86万枚を突破するなど、いまやジャニーズ事務所の屋台骨を担う人気グループに成長しました。メンバーそれぞれが個人でも活躍の幅を広げています」(レコード会社関係者)
中でも、ドラマ『silent』(フジテレビ系)で脚光を浴び、映画『わたしの幸せな結婚』などの人気作品に出演した目黒蓮(26才)は俳優としても大ブレーク。“育ての親”である滝沢への思いも熱い。
今年3月に出演した音楽番組で、目黒はSnow Manに加入するきっかけがJr.時代に出演した『滝沢歌舞伎ZERO』だったことを明かし、同舞台で披露した楽曲『WITH LOVE』(2009年)への思いをこう語った。
「(『滝沢歌舞伎』は)人としての中身も教えてもらった舞台。Jr.時代にいろんなことを体験させてもらい、かけがえのない時間でした。いまも自分の心の中にずっと生きていて、あのときの教わったことをいまになっても忘れない」
ほかのメンバーも滝沢への恩義を胸に秘めている。だが、現段階で目黒たちに退所などの考えはないようだ。
9月18日、目黒は有料会員向けのブログに現在のジャニーズ事務所の体制についての印象を明かした。
《去年くらいから、体制なのか管理なのかが変わって、お仕事のやり方に変化があって》、《中にいる自分達は1年くらい前からとくに働きやすい環境って思えてた》
前出の芸能リポーターが解説する。
「このタイミングで事務所を支持するコメントを綴ったのは彼らの決意の表れでもあったようです。すでにSnow Manの9人は全員で話し合った上で、新会社とエージェント契約を結ぶ方針で意見が一致しています。韓国のアイドルグループのようにグループとしてはエージェントと契約し、個人で俳優やモデル活動などを行うことも検討されていますが、解散もなければ、メンバーの脱退もない。TOBEに合流する考えもないといいます」
前述のブログに目黒はSnow Manが《最高なグループ》で《最高の仲間》と綴ってきた。そして、いま高らかにこう宣言した。
《変わらず、ずっとやるべきことを 正しい気持ちで真っ直ぐに!》
※女性セブン2023年10月26日号