コメディアンで俳優の財津一郎さんが10月14日に慢性心不全で亡くなっていたことが「週刊女性PRIME」に報じられた。89歳だった。
財津さんは、1995年に脳内出血を発症。2010年に映画『ふたたびswing me again』で主演し、翌年にドラマ『3年B組金八先生ファイナル』(TBS系)に出演したのを最後に、実質的な芸能活動休止状態になっていた。
財津さんが療養生活に入ってからも、「ピアノ売って、ちょうだ~い!」のフレーズで有名なピアノの買い取り・販売を手がけるタケモトピアノ(大阪府堺市)のCMは放送され続けた。『週刊ポスト』が2019年に行ったインタビューの中で、財津さんは、「いま僕は仕事していないので、僕の最低限の生活を守ってくれているのは、あのCMなんです」や「いまはピアノのおかげで生き延びている」など、同社への深い感謝を明かしていた。
意見分かれたCM変更
財津さんの死去に伴い、タケモトピアノのCMはどうなるのか。今後の対応について問い合わせたところ、担当者から「実は9月末で契約終了し、CMも8月いっぱいで終わりました」との答えが返ってきた。
「放送開始から長年が経ち、弊社のコアターゲットに訴求しきれていないのではないかという意見がありました。なので、『20年を境に新CMにしよう』という話が持ち上がり、財津さん側にも快諾していただきました。具体的なことはまだお話できませんが、制作のステップに入ったので、今風のCMになるよう頑張っています」(タケモトピアノの担当者、以下同)