橋本環奈、浜辺美波、今田美桜……近頃は、身長150cm台の若手女優の活躍が目立っているという。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが解説する。
以前はモデル出身で身長160cm台後半の女優さんが多かった
《今まで司会をされた方の中で一番小ぶりだと思いますが、すごく光栄だし、嬉しいです》とは、10月6日、『第74回NHK紅白歌合戦』の司会者に選出された有吉弘行サン(49才)の弁。その有吉サンを囲むのは、昨年に続いて2年連続となる橋本環奈サン(24才)と初挑戦の浜辺美波サン(23才)です。
浜辺サンは9月まで放送されていたNHK連続テレビ小説『らんまん』のヒロインを務め、NHKがこれまでも大切にしてきた“貢献度”で文句ナシのかた。バラエティー専門放送作家の私としては、時折、トークバラエティーに出てくださる浜辺サンの“ザ・女優”としての振る舞いがツボなんですよね。子供の頃から大手女優事務所に所属されているからなのでしょうか。いい意味で“大物”だし、女優さんならではの“惑わせ”もあるし、簡単にはトークに乗ってこない……。共演男性タレントを翻弄するような面も兼ね備えていらっしゃるので、『紅白』での大物男性歌手との絡みがいまから本当に楽しみです。
そして橋本サンは2024年度後期の連続テレビ小説『おむすび』に主演することが決まっていますし、何より昨年の『紅白』での司会ぶりは放送開始直後からSNSで大きな話題になりました。私も真っ先に「クソ度胸」(←褒めています)とつぶやいたものです。さまざまなシーンで「緊張しない」との自己分析を聞いていましたけれど、一度も噛まず、生放送ゆえの段取り変更にも随時対応し、郷ひろみサン(68才)とデュエットした『林檎殺人事件』からトレンドになった「きつねダンス」まで完璧に、そしてチャーミングに歌って踊った橋本サンが一夜のうちに株を上げ、「来年も橋本環奈で」と多くの視聴者が太鼓判を押したことは間違いありませんでした。
そして有吉サンにも『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』(NHK・毎週土曜午後8時15分)なる冠番組があります。さらに、昨年の『紅白』では純烈のリーダー・酒井一圭サン(48才)の声かけで誕生した「純烈 ダチョウ」と共に「猿岩石」時代の大ヒット曲『白い雲のように』も歌った有吉サンもまた、貢献度で選出されたのだと思われます。
というワケで、有吉サンが自虐的に評した“小ぶり”発言にはまったく同調できませんが、橋本サンと浜辺サンというコンビには“小ぶり”感を覚えてしまいました。それは女優さんとしての才能や実績についてではもちろんなくて、身長に、です。
橋本環奈サンは152cm、浜辺美波サンは157cm。1990年代から台頭してきたモデル出身の女優さんたちの身長は160cm台後半が大半で、なかには藤原紀香サン(52才)のように170cm超えのかたもいらしたことを思えば、橋本サンや浜辺サンは本当に“小ぶり”でいらっしゃいます。