菅野美穂にとって2年半ぶりとなる連続主演ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系)が話題を集めている。第1話が19日に放送され、平均視聴率は世帯7.9%、個人4.3%だった(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。
同作は今年の「第27回手塚治虫文化賞」で「マンガ賞」を受賞した入江喜和氏の同名漫画が原作。(以下、ネタバレあり)
自宅で刺繍教室を開き、穏やかな日々を送っていたゆりあ(菅野)の元へ、ある日突然、夫の吾良(田中哲司)がくも膜下出血で病院に救急搬送されたとの連絡が入る。
通報したのは吾良と一緒にホテルに居たという青年で夫の“恋人”(鈴鹿央士)。さらには夫の彼女を名乗る女性(松岡茉優)や、その子供も出て来て、自宅で夫の介護をすることになるも、高齢の姑(三田佳子)や、非協力的な義妹(宮澤エマ)、辛辣な言葉を浴びせる実姉(吉瀬美智子)らに悶々としながらも、血のつながりを超えた“家族の絆”を作るストーリーだ。
タイトルからは想像のつかない急展開と、家族を介護中の視聴者にはいたたまれない内容でありながら、「事実に向き合いながら懸命に前を向く菅野さんの演技に高評価が集まっています」とはテレ朝関係者である。
また「我々評論家の間では2021年公開の映画『明日の食卓』の頃から、感情を爆発させたり、溜まっているうっぷんをさらけ出したりする菅野さんの演技が話題になっています」(ドラマウォッチャー)との声もある。
菅野以外にも、宮澤や松岡、三田、さらには医師役の志田未来ら演技派女優たちがぶつかり合うことでも注目される同作だが、「菅野さんが意識が戻らない夫役の田中さんに向かって何度も『ゴロー』と呼びかけるため内容が入ってきづらくなる」との声も……。