【大人の修学旅行in奈良】鑑真和上に会いに、いざ唐招提寺へ 耳の毛や髭の一本一本まで模されたリアルさに感嘆
千手観音菩薩立像。国宝 奈良時代(8世紀)。木心乾漆 漆箔。金堂で本尊「盧舎那仏坐像」の向かって左側に安置。像高5.36m。真数千手の大作とされるが、現在は大脇手42本、小脇手911本の計953本が数えられている
金堂。国宝 奈良時代(8世紀後半)。寄棟造・本瓦葺。唐招提寺創建時の姿を伝える、代表的建造物。本尊『盧舎那仏坐像』を始め、安置されている仏像9体はすべて国宝
鑑真和上御身代わり像。2013年、秘仏の『鑑真和上坐像』に代わり、日々お参りできるように作られた御影像。国宝の鑑真和上像と同じ脱活乾漆を用いて、細やかに再現模造されている。「開山堂」に安置
通常は近寄れない顔面のアップ。「髭に混じった白髪までリアルに写されています」(みほとけ)
てのひらには手相も。「まさか鑑真さんの手相まで刻まれていたとは驚きです!」(みほとけ)
耳の毛はよく見ると渦巻き状に生えている
薬師如来立像。国宝 平安時代(9世紀)。木心乾漆 漆箔。金堂で本尊「盧舎那仏坐像」の向かって右側に安置。像高3.36m。昭和47年の修理で平安初期の完成と判明した
金堂の鴟尾。国宝 奈良時代(8世紀)。井上靖『天平の甍』のタイトルにもなった金堂のシンボルで、平成大修理まで大屋根を飾った。初唐様式の特徴がみられ、鑑真和上と来日した技術者が制作を指揮したと考えられる。「新宝蔵」に収蔵
平成大修理で役目を終えた旧鴟尾。鎌倉時代の作と腹面に刻まれている。「新宝蔵」に収蔵
鴟尾がチャームポイントの金堂を背景に。大屋根を飾る現在の2基は平成大修理で新調された鴟尾
如来形立像。重要文化財 奈良時代(8世紀)。木心乾漆 漆箔。「新宝蔵」に安置。頭部と両手先が失われた破損仏ながらギリシャ彫刻のような曲線美を誇り、その姿に熱烈ファン多数
盧舎那仏坐像。国宝 奈良時代(8世紀) 脱活乾漆 漆箔。金堂の本尊。天平期後半の代表的仏像で光背の高さが5.15mに及ぶ巨像。光背の化仏は862体あり、本来は1000体であったとされる