今年7月に札幌の繁華街・ススキノのホテルで恵庭市に住む会社員男性が殺害され、切断された頭部が持ち去られた事件。殺人や死体遺棄の容疑で逮捕されたのは、札幌市厚別区に住む無職の田村瑠奈容疑者(29)、その父親で精神科医の田村修容疑者(59)、母親でパート従業員の田村浩子容疑者(60)の親子3人だった。NEWSポストセブンが捜査関係者を取材すると、容疑者3人の現在の様子がわかった。
現在、3人の容疑者は刑事責任能力を調べるために6カ月の鑑定留置(2024年2月28日まで)が行われている。全国紙社会部記者が語る。
「事件当日、被害者の男性は家族に行き先を告げずに札幌市内で行われたディスコイベントに参加していました。その日の午後10時半ごろ、瑠奈容疑者とともにホテルへ入室。およそ3時間半後に同容疑者と思われる女性が『先に1人で出る』とフロントに電話を入れて、入室とは別の服装でホテルから立ち去りました。
防犯カメラではリュックサックを背負い、大きなスーツケースを引いている容疑者の姿が確認され、現場には父親が車で送迎していました」
逮捕後、被害者の頭部は加害者の自宅2階の浴室でビニール袋に包まれ、容器に入った状態で発見された。
「被害者の死因は出血性ショックで、両手を後ろで拘束された状態で殺害され、その後に首を切断されたとみられています。瑠奈容疑者と父は自宅近くの『ドン・キホーテ』でスーツケース、刃物、ノコギリ、手錠、金髪ウィッグなどを購入していたことが捜査でわかっています。他にも、被害者がディスコで着用していたコスチュームや財布、運転免許証などが加害者宅から見つかりました。被害者の頭部を浴室で撮影した動画もあり、何者かが手袋をして頭部に触れている映像が残っていたそうです」(同前)