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代謝が落ちる40代以降は、運動よりしっかり食べたほうがやせやすい! 保健師が推奨する「脂肪燃焼スープ」ダイエット

カリスマダイエット講師・松田リエさん。ダイエットに悩む人の大半が面倒くさがりやであることに着目した食事メソッド「瞬食ダイエット」を提唱している。

カリスマダイエット講師・松田リエさん。ダイエットに悩む人の大半が面倒くさがりやであることに着目した食事メソッド「瞬食ダイエット」を提唱している

 40代を超えた女性なら年を重ねるごとに太りやすくなった、運動をしてもやせなくなった……と思うことはないだろうか。それは決して勘違いではなく、事実である。それには理由がある。「基礎代謝量が減るから」「血糖値が上がって脂肪をため込むから」「エストロゲンが減って脂肪が燃焼しにくくなるから」という3つの理由からだ。元看護師、保健師で現在ダイエット講師として活躍する松田リエ氏は言う。

「女性がやせ体質でいるためには、がむしゃらに運動をするより、基礎代謝をアップさせることのほうが重要。脂肪を落とすためにハードな運動や筋トレは必要ありません。とりわけ女性は、男性の20分の1程度しか筋肉がつかず、運動によって消費するカロリーは驚くほど少ないのです。基礎代謝アップには食生活の改善がもっとも効果的です」

 やせ体質を得られる簡単食事ダイエット「瞬食ダイエット」を提唱する松田氏は、自身、長年体型に悩み、最大時53キロあった体重を、食生活の見直しだけで41キロ(マイナス12キロ!)に落とした元ダイエッター。基礎代謝のアップは、「筋肉をつけること」「細胞の老化を抑えること」で簡単に実現できると語る。

産後ダイエットにも役立つスープ。満腹感があって食事コントロールがしやすい

 とりわけ松田氏がおすすめするのがスープだ。代謝を上げ、脂肪を燃やすための食事のコツ、「体を温める」「栄養バランスよく食べる」「たんぱく質をしっかりとる」「糖質と脂質は適量にする」「食物繊維をたっぷりとる」などのダイエットの必須ポイントを1杯のスープの中にすべて詰め込むことができるので、ダイエット初心者もリバウンドしがちな人もとりかかりやすく、食べ過ぎたときの食事コントロールにも向いているという。さらに、切って煮るだけ、家にある食材を鍋に放り込むだけ……という手軽さもスープのメリットだ。

 実際、松田氏は昨年末に第2子出産をして50キロまで増えた体重を、産後たった20日で元通りの体重に戻した強者。この産後ダイエットでも、スープが役立ったという。

「出産直後はどうしてもお腹が空いてしまうんですが、スープなら忙しい中でも手軽に作れますし、満腹感が得られて食欲コントロールがしやすいですね」(松田氏)

 松田氏の著書「ずぼら瞬食スープダイエット」(小学館刊)から、具体的なやせるスープ・アドバイスを挙げてみよう。


筋肉を作って代謝をサポートするさば缶に、細胞の老化を抑制するトマト缶を使ったお手軽ミネストローネ。作り置きして、豆や玄米などを足しながら“味変”を楽しみたい

筋肉を作って代謝をサポートするさば缶に、細胞の老化を抑制するトマト缶を使ったお手軽ミネストローネ。作り置きして、豆や玄米などを足しながら“味変”を楽しみたい

スープ・アドバイス【1】 たんぱく質をメインにして代謝爆上げ

筋肉の材料となり代謝アップを促すたんぱく質をスープの主人公にする。肉や魚をメイン食材にすることで立派なおかずスープになる。缶詰のさば缶は、栄養価も高く、手軽な燃焼系食材としておすすめ。

スープ・アドバイス【2】 白米や麺の代わりにもち麦、しらたきで体の糖化を抑える

体のエネルギー源となる炭水化物は適量必要だが、血糖値があがりやすいので注意。血糖値があがると脂肪をため込みやすくなるので、若い頃と同じ食生活でいると太りやすくなる。白米や麺の代わりに、もち麦やしらたきなどをスープに追加して。

スープ・アドバイス【3】 “味変”や“追い野菜”を楽しむ作り置きで継続しやすく

ダイエット成功のポイントは「継続」。多めに作っておく作り置きスープなら、面倒くさがりやでも大丈夫。飽きないよう、酢やカレー粉、豆乳を加えて“味変”を楽しんだり、野菜や卵などを追加投入したりするとよい。

スープ・アドバイス【4】 ダイエットにも万能! 毎日とりたいみそ汁

いつものみそ汁も実はダイエットの強い味方。冷蔵庫にある食材を使って具だくさんみそ汁にすれば立派なダイエットメニューに。乾物や冷凍野菜もどんどん使ってOK。

脂肪を燃やす、たっぷり野菜の豆乳スープ。豆乳は脂肪燃焼を促す女性ホルモン「エストロゲン」の低下を補う役割がある。手軽なツナ缶のたんぱく質にブロッコリーなどのビタミンB6を組み合わせれば、代謝効果が倍増

脂肪を燃やす、たっぷり野菜の豆乳スープ。豆乳は脂肪燃焼を促す女性ホルモン「エストロゲン」の低下を補う役割がある。手軽なツナ缶のたんぱく質にブロッコリーなどのビタミンB6を組み合わせれば、代謝効果が倍増

スープは1日2杯を目標に。時間帯によって、スープにとり入れたい栄養素とは?

 たんぱく質をメインに、朝・昼・晩の3食をしっかり食べるのが、「瞬食ダイエット」のルール。汁ものである「スープ」は1日2杯が目標だが、より効率的に脂肪を落とすために、朝・昼・晩別に意識してとり入れたい栄養素がある。

朝はたんぱく質、炭水化物のスープ

 朝は体温を上げて代謝をアップし、体内時計をリセットするためにも、温かいスープを飲むのがベスト。たんぱく質は筋肉をはじめ、健康な肌や髪、血液などの材料になるが、体にためておける量が少ないのが難点。夜に食べても朝には筋肉の分解が始まってしまうので、朝は、納豆や卵などをとり入れたい。炭水化物も1日を元気に過ごすためのエネルギー源として必要。玄米やもち麦、オートミールなどを追加したい。

昼はたんぱく質、ビタミンのスープ

 パスタ・うどん・ラーメンといった単品ものが増えがちなお昼ごはん。これを続けてしまうと太る一方なので、具材多めのスープに切り替えたい。野菜のビタミンは代謝をスムーズに進める効果があるのでランチで意識的にとり入れたい。午後のエネルギー源のために炭水化物を適量とってもいい。

夜はたんぱく質、食物繊維、ミネラルのスープ

 夕食は1日の最後の食事になるので、まずは朝食と昼食でとれなかった栄養素を補いたい。睡眠中に分泌される成長ホルモンは脂肪燃焼を促進するため、しっかり分泌されるようにたんぱく質をとるといい。低カロリーで体に負担をかけにくい、食物繊維やミネラルが豊富なきのこ類や海藻も、この時間帯にとるのがおすすめ。寝る2時間前に食事を終えておくこと。

 太ってしまう根本の原因は、必ず日々の食生活のなかにある。やせてイキイキとした自分を手に入れたいなら、本気で自分自身の食事と向き合いたいもの。スープには脂肪を落とすすべての要素が詰まっているので、ぜひトライしてみてほしい。

『すぼら瞬食スープダイエット』を著した松田さん。独自の食事メソッド「瞬食」シリーズは著者累計20万部突破

『すぼら瞬食スープダイエット』を著した松田さん。独自の食事メソッド「瞬食」シリーズは著者累計20万部突破

【プロフィール】看護師・保健師・ダイエット講師。1986年生まれ。二児のママ。看護師としてがん患者のケアを担当後、保健師として従事。成人の健康教育、メタボリックシンドロームや糖尿病患者への保健指導を行う。この経験から、食卓を担う人が栄養や体の知識を身につけないと 、食習慣はよりよくならないことに気づく。自身が食生活で自然に12kgやせた経験を生かし、食べやせダイエット専門講師として起業。ダイエットに悩む人の多くが面倒くさがりやであることに着目した、すぐとり入れられる食事メソッド本『ずぼら瞬食ダイエット』(2022年、小学館)が大ヒット。受講生2500人以上をダイエット成功に導く。著書多数。SNS総フォロワー数46万人。

【書誌情報】
『1日2杯! 脂肪燃焼!ずぼら瞬食スープダイエット』
著者:松田リエ
定価:1,540円(税込)
判型:A5版・128ページ・オールカラー
発売日:2023年10月25日(水)
発行:小学館

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