中国河北省唐山市の華北科技大学の食堂で、料理の中にネズミの頭部のようなものが入っているのを学生が発見。通報を受けた大学当局は食堂で運営を委託していたケータリング会社と契約を打ち切った。これまでも、江西省や広州市、重慶市などで同じような事件が数件発生しており、なかには、コンドームらしきものが混入していたケースもあったという。米国を拠点とする中国問題専門ウェブサイト「博訊新聞網」が報じた。
華北科技大の学生食堂の事件が報じられると、ネット上では「これは氷山の一角に過ぎない。同じようなことがあった」などとの声が続々と寄せられた。
今年6月1日には江西省工業職業技術大学の学生が、食事中に皿の中にネズミの頭が入っているのに気づいたほか、同18日には河南省平頂山のレストランで、注文した鍋料理に2匹のネズミが入っているのが見つかり、大騒ぎになった。
大学の食堂やレストランばかりでなく、衛生状態を重視するはずの病院でも同じことが起こっている。四川省重慶市秀山県漢方病院の食堂でも料理のなかにネズミの頭が入っていた。
このほか、7月には、広東省広州市の職業訓練校の食堂で、ある生徒が「ゴムのような異物が入っている。コンドームではないか」と騒ぎだした。学校側が食堂の責任者に問いただすと「アヒルの料理を出したので、足のひれか、アヒルの眼球が混じったのではないか」などと答えた。その後、学校側は「調査の結果、アヒルの眼球膜だった」と回答した。
納得がいかない学生が、この異物の一部分を警察に届けて鑑定したもらったところ、「人造のビニール状の製品の一部」との結果だった。このため、学校側はケータリング会社との契約を解除したものの、異物については「やはりアヒルの眼球膜だった」として、「コンドーム説」は否定しているという。