ボディービルディング大会の世界最高峰「ミスター・オリンピア」が11月5日(現地時間)、米・フロリダ州で開催された。優勝は甘いマスクのイケメンとして知られるデレク・ランスフォード(Derek Lunsford)。例年30代中盤や40代が活躍する戦場においてデレクは今年30歳になったばかり。ファンたちは大いに沸いている。
ボディビルに詳しいライターが言う。
「デレクは見事なバルク(筋肉の大きさ)の背中で、広背筋や僧帽筋が丸々と盛り上がっていてインパクト抜群。会場も沸いていました。しかも、初めて212lb(ポンド)の階級から上げてミスター・オリンピアクラスに出場したのが去年。加えて、30歳という若さでの優勝は1992年ドリアン・イエーツ以来という快挙です」
ちなみに、ドリアン・イエーツは1992年に初優勝後、1997年まで6連覇した。一度優勝すると長く王者として君臨することの多いボディービルディング界。直近で見ると3年連続で優勝者が入れ替わる波乱となっているなかで、デレクが若くしてトップになったことは“連覇の幕開け”になる可能性がある。
今年の準優勝は「ペルシャの狼」ことハディ・チョーパン(36)で、昨年の優勝者。デレクとは同じトレーナーに付いていて、2人がともに強烈なトレーニングしている映像が公開されたこともある。表彰直後に上位入賞者で並んでパフォーマンスをする時間では、「ハディは後輩に負けたのが悔しかったのか、途中で袖にはけて批判の的になった」(前出のライター)という。
日々、己の体を磨き上げてコンテストに臨むボディビル──その最高峰では、今年もドラマがあった。