「どうせ木本さんのこと聞きたいんでしょ」──今年9月、勤務先のホストクラブで女性セブンの取材に森田真伍容疑者(41)は投げやりな態度でそう答えた。
被害総額が数十億円とも言われる巨額の詐欺事件に関与しているとみられる森田容疑者は、記者が多くの債権者が困っていることを指摘すると「ホストの世界で成り上がって、必ず返す」と言い放っていた。
11月8日、警視庁捜査2課により詐欺の疑いで逮捕されたのは森田容疑者と、ソフトバンクの元社員2人。警視庁によると3人は去年1月から3月にかけて男性に対し、ソフトバンクが発注する新しいシステム開発を装ってウソの投資話を持ちかけ、あわせて12億円近くをだまし取った疑いがもたれている。
森田容疑者はほかにも複数の金銭トラブルに関与していたとされ、昨年7月に松竹芸能を退社したお笑いコンビ・TKOの木本武宏(52)をはじめ、複数の芸能人が巻き込まれた巨額投資トラブルもそのひとつだった。全国紙社会部記者が語る。
「20代の自称FXトレーダーA氏と自称・不動産投資家のB氏から投資話を持ちかけられた木本さんは、後輩芸人や芸能関係者ら10人以上に声をかけ、A氏とB氏に多額の金を預けていました。金を出した人の中には、名のあるタレントやスポーツ選手も複数いたとされ、平成ノブシコブシの吉村崇(43)さんも数千万円を投資していたといいます。そのB氏が今回逮捕された森田容疑者だったのです」
騒動が大きくなり、木本が責任を取って事務所を辞めた後も、森田容疑者が返済に応じることはなかったという。