国民的グループの双璧をなした木村拓哉(50才)と中居正広(51才)。旧事務所の解体的出直しによって、長らく不可能とされてきたSMAPの“再結成”にも明るい兆しが見えはじめた。かつてないほどに機運が高まり、それぞれのメンバーが歩み寄る姿勢を見せるなか、ツートップが下す決断は──。【前後編の後編。前編を読む】
旧ジャニーズ事務所の解体的出直しで、関連会社の実態にも関心が集まる中、関係者の間で密かに注目されているのがSMAPの版権管理などを担ってきた、旧ジャニーズ事務所の関連会社「ジェイ・ドリーム」社の行方だ。SMAPの黄金期だった2005年6月に設立された同社は、かつてはジャニー喜多川氏が社長を務めていたものの実権を握っていたのはSMAPの元チーフマネジャーだった。
「その元マネジャーとSMAPの5人も株主で、グループ解散後も木村さんが事務所に残ったため現在も会社は存続しています。内部留保が数十億円あるといわれ、同社が清算されれば元メンバーにも億単位の残余財産が分配される可能性もあるといいます」(別の芸能関係者)
1988年にグループが結成されてから、2016年末に解散するまで元SMAPの5人は30年近い年月を共にした。その間に彼らが稼ぎ出した金額は数百億円に上るともいわれる。不世出の国民的グループはなぜ別々の道を歩まなくてはならなかったのか。彼らにとって、そしてファンや視聴者もいまいましい惨事として記憶しているのが2016年1月18日にフジテレビで生中継された“謝罪会見”だ。
「ダークスーツに身を包んだ5人のメンバーが沈鬱な表情で頭を下げ、視聴者に詫びる異様な光景がテレビ画面に延々と映しだされたのです。平常心を保とうとした中居さんは自分の手の甲をつねり、青い顔をした香取さんが無表情のまま立ち尽くす姿が“公開パワハラ”だと批判されました。
その会見でひとり気を吐いたのが木村さん。『何があっても前を見て、ただ前を見て進みたい』と力強く宣言する木村さんとほかのメンバーの温度差は隠し切れなかった」(前出・芸能リポーター)
会見を行った時点でSMAPが解散することは決まっていなかった。むしろ解散を回避するための意思表明だったとされる。
「4人のメンバーは元マネジャーとともに全員で独立しようと考えていたが、木村さんにその気はなかった。木村さんは一貫して『マネジャーが辞めるのに、なんでおれたちがついていかなければならないの?』と考えていたそうです。SMAPを存続させるために、5人はファンに謝罪し、一度は元サヤに戻る道を選んだのです」(前出・芸能関係者)