志村けんさんが司会を務め、多くの女性アイドルが出演した深夜のバラエティ番組『モモコクラブ』(TBS系)の放送が始まったのは、今から37年ほど前のこと。若かりし頃の西村知美や酒井法子らも出演していたが、中でも抜群の歌唱力で人気を誇ったのが、姫乃樹リカさん(52才)だ。1995年、米国人ミュージシャンとの結婚を機に芸能界を離れた彼女は、その後3人の子供に恵まれ、2人の孫も生まれたが、2019年に音楽活動を再開。昨年、約28年ぶりのシングル『MAGIC』をリリースした。
今年9月にも新曲『Love Song〜僕たちの歌』を発表し、ライブを行うために来日中の姫乃樹さんが、アイドル時代や現在の活動について語った。
──姫乃樹さんがアニメ映画『めぞん一刻 完結篇』の主題歌『硝子のキッス』でデビューしたのは1988年。テレビから歌番組が減っていき、歌手やアイドルにとっては”冬の時代”と言われた頃でした。
「自分としては、目標に向かって頑張ろうという気持ちだったので、そこまで大変な思いをしたということはなかったですね。『モモコクラブ』の収録に行けば仲間がいるし、親衛隊の人たちもいましたから。
そういう機会がだんだん少なくなっていると感じるようになったのは、デビューから2年ぐらい経った頃です。当時のアイドルはバラエティ路線に行く人と、バンドブームに乗って「イカ天」(『三宅裕司のいかすバンド天国』TBS系)に行く人とかに分かれて、人も番組も目まぐるしく入れ替わったんです。
私は同期の人たちとは特に連絡先も交換していなかったので、外で遊ぶこともなかったんですけど、むしろ最近になって繋がった人たちの方が多いかな。
田中律子ちゃんが会いたいと言ってくれて、番組に呼んでくれた時はびっくりしました。律子ちゃんとは、アイドル時代に同じ学校に通ってたんですけど、彼女はお仕事が忙しくなって転校してしまったんです。
Facebookでフレンドリクエストを貰って、千葉美加ちゃんや本田理沙ちゃんとも連絡を取り合うようになり、先輩では西村知美さんとご主人の西尾拓美さんと仲良くさせてもらっています。
この間も、いまは島田奈央子さんというお名前でジャズの評論やプロデューサーをやってらっしゃる島田奈美さんと一緒にご飯を食べました。別の日には千葉美加ちゃんが立花理佐ちゃんを連れてきてくれて一緒に食事をしたりと、同窓会みたいに盛り上がっていますよ」