ファンたちも予想していたことかもしれないが、あらためて発表されると複雑な心境を抱いているようだ──。NHKは11月13日、2023年の大晦日に放送される「第74回紅白歌合戦」の出場歌手リストを発表した。白組リストにSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)所属タレントの名前が掲載されていなかったことが、大きな注目を集めている。
近年、同社所属タレントは5~6組程度出場するのが通例となっており、昨年は、KinKi Kids、関ジャニ∞、King & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子の6組が出場していた。
今年9月、NHKの稲葉延雄会長は、定例会見にて同事務所による被害者補償と再発防止策の実施が確認されるまで、タレントの新規出演依頼を行わないという基本方針を示していた。今回の決定も、この方針に則ったものといえる。
他方で複雑な心境を抱えているのが、旧ジャニーズタレントのファンたちだ。
K-POPの2組をどう考えるか
嵐のファン歴20年、最近はSnow Manにハマっているという主婦の女性・Aさんは、このように語る。
「ジャニーズが出演するかドキドキしながら発表を待っていました。私や周りのファン友達のあいだでは、ジャニー(喜多川)さんの問題はあるけれど、『さすがにSnow Manとなにわ男子は出るよね?』という意見だったんです。売上と人気がこの2組は圧倒的ですし、そもそも被害者であった可能性はあっても、タレント自身は加害者ではないという認識。しかし蓋を開けてみれば“出演ゼロ”という結果で、残念だし、がっかりしています。
とくに気になったのが、ジャニーズの代わりかのようにK-POPの男性グループが2組出演していること。SEVENTEENとStray Kidsです。彼らは世界的に人気があって、事務所もHYBEとJYPエンタなので、紅白との親和性も高いのでしょう。ただ、『ジャニーズで空いた枠に韓国アイドルが入った』と思われると、お互いのファンにとっても心象が悪いと思う。
K-POPを応援したい気持ちもありますが、ジャニーズのバーターのように見えたら、彼らもまた叩かれてしまいそうで可哀想に思います」(Aさん)