その間もSNSにはA氏をはじめとした被害者を非難するコメントが次々に書き込まれていた。勇気ある告発をしたはずの被害者たちの心は日々傷つき、心身ともに疲れ果てていったのだろう。10月2日の会見で、ジャニーズアイランドの井ノ原快彦社長は行きすぎた誹謗中傷に警鐘を鳴らした。
「被害に遭われたかたは本当につらい思いをして、ずっとひとりで抱え込んできました。今回声を上げられた、その勇気をぼくは無駄にしたくないです。この勇気があったからこそ、この会社が大きく変わる動きになりました。何とぞ誹謗中傷はやめていただきたい」
ネット上の誹謗中傷が名誉毀損に当たれば、刑事罰に問われる可能性がある。量刑は3年以下の懲役もしくは禁錮、あるいは50万円以下の罰金だ。
元ジャニーズJr.で当事者の会の橋田康氏(38才)は自身のX(旧ツイッター)でA氏の訃報記事を引用し、《誹謗中傷は昨日も今日も既に来ています。来ない日はないです》と告白。その上で《沢山の想いがあると思うけど本当にお願いします。一度ブレーキを 誰も前に進めなくなってしまう》と呼び掛けた。
※女性セブン2023年11月30日・12月7日号