田中美佐子、萬田久子、森下愛子、黒木瞳、松下由樹、飯島直子──そうそうたる顔ぶれの彼女たちには、“大物女優”以外の共通点がある。全員が、明石家さんま(68才)が主演を務めるスペシャルドラマ『心はロンリー 気持ちは「…」』シリーズ(フジテレビ系)で、ヒロインを演じたことがあるのだ。
「1984年にスタートした同シリーズは、恋愛をテーマにしながらも、さんまさんがストーリーとは無関係なネタやボケを過剰なほどにまでちりばめるので、『バラエティードラマ』と呼ばれています。一部のファンから熱狂的な支持を得ている伝説のドラマです」(テレビ局関係者)
さんま主演というだけあって、脇役は村上ショージ(68才)やジミー大西(59才)、松尾伴内(60才)ら「さんま軍団」の面々が固め、ヒロインにはそれぞれの時代のトップ女優がキャスティングされてきた。だが、飯島が出演した、直近の放送である11作目(2003年8月)から、すでに20年が経った。
「昨秋にさんまさんが、新作の構想があることをテレビ番組で明かしていました。しかし、それから1年経っても詳細は発表されず、ファンをやきもきさせました。ですが、12作目の制作は水面下で進行しており、この10月から実際に撮影が始まっています」(芸能関係者)
『心は~』12作目の放送は、来春の予定だという。11月上旬、本誌『女性セブン』は都内でロケを行うさんまを目撃した。スーツ姿のさんまは、物陰に隠れたりとコミカルな演技。撮影の合間には、スタッフと談笑するなど、いつもの“さんま節”を発揮していた。
ところで、気になるのは21年ぶりの新作のヒロインを誰が担うのかというところ。前出の芸能関係者が続ける。
「川口春奈さん(28才)です。女優としての演技力や活躍ぶりはもちろん、バラエティー番組にレギュラー出演しており、さんまさんのボケやギャグにも柔軟に対応できる実力があるので、“川口さん以外にいない!”と出演が決まりました」
川口は2020年に大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)で沢尻エリカ(37才)の代役を見事にこなし、昨年は『silent』(フジテレビ系)が空前のヒットを記録。今年7月クールの『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)にも出演し、まさに現代のトップ女優だ。“お笑い怪獣”と“若手トップ女優”が新たな伝説を作る。
※女性セブン2023年11月30日・12月7日号