メジャーのFA市場で注目されているのは大谷翔平(29)だけではない。ポスティングでメジャー移籍の意向を表明した山本由伸(25、オリックス)、今永昇太(30、DeNA)も複数球団が獲得に興味を示している。
そのなかで、逆に「日本への復帰」の可能性が取りざたされているのが米国挑戦4年目の今季、メジャーで出場機会なしに終わった筒香嘉智(31)だ。気温がグッと下がり肌寒くなった10月下旬。その姿は都内の家電量販店で目撃されていた。居合わせた客が言う。
「奥様と一緒に、コーヒーメーカーのコーナーを熱心に見ていました。オーラが凄いので筒香選手とすぐに気づきました。エスプレッソメーカーを探していたようで、50万円近くする最高級マシンを買われていた。身体が大きいので周りからはバレバレでした(笑)。仲睦まじいご夫婦に見えましたよ。高額で大きなマシンを購入していたので、もしかして『来季は日本球界に戻ってくるのかな?』と思いました」
筒香は今季2Aと3Aでプレーしたが、メジャー復帰は叶わなかった。
「今月で32歳の誕生日を迎える。年齢を考えるとメジャー復帰は厳しいが、来年も米国でプレーしたい思いが強いと聞いています。帰国していたのは、シーズン終盤に死球で左親指を骨折したため、日本で治療とリハビリを行なうためのようです。
憧れの舞台でもう一度活躍したいという思いが原動力になっているのでしょう。代理人事務所もGMミーティングの会場で、来季も米国でプレーする意向を明言していた」(スポーツ紙デスク)
意志は固いように見えるが、日本球界ではすでに争奪戦の様相を呈している。
「今季もシーズン中から国内の複数球団から獲得オファーが届いていた。計算できない助っ人外国人より、筒香のほうが実力はもちろん人気面でもメリットは大きい。注目は古巣のDeNAです。筒香は主将を務めていましたし、若手の良きお手本として影響力が強い。当時つけていた背番号25は4年経った今も球団が空けて待っていますし、今は喉から手が出るほどほしいでしょう」(同前)
購入したコーヒーメーカーが置かれるのは米国か、それとも日本か──。
※週刊ポスト2023年12月1日号