取引額や水産物の取扱量が日本最大だった“築地市場”。2018年に市場は江東区豊洲に移転したが、移転後に商業施設「築地魚河岸」が設置され、仲卸業者を中心に約60店が営業している。この中から、買い物代行サービス「築地のサブちゃん」コンシェルジュ・三橋佐那子さんがおすすめを紹介する。
●三栄商店
炒め物やフライに適した『メキシコブラウン』『ホワイト』、刺身用の『ボタンエビ』『甘エビ』など、えびを中心に帆立やいかなどの食材が並ぶ小売店。活きロブスターや伊勢海老などもあり、料理人も訪れる。
「築地でえびといえばここ! 家庭用なら1000円もあれば家族5人分は買えます」(三橋さん・以下同)。品揃えが豊富な午前中に行くのがおすすめ。
住所:小田原橋棟
営業時間:5〜14時
●栗辰
鮭や魚卵などの専門店。紅鮭、銀鮭、激辛鮭、アトランティックサーモンなどがひと切れから購入でき、たらこや明太子も揃う。
「ここで買うべきなのは、1人前から小分けで購入できるいくら。しょうゆ漬けのいくらもおいしいですが、私は塩いくらがいちおし」。今年はいくらが豊漁で、お手頃価格なのだとか。
住所:海幸橋棟
営業時間:7〜14時
●鳥上商店
1919(大正8)年創業。関西で好まれていた鴨を東京に広めた立役者とされる。宮城県蔵王連峰の麓にある、特別契約の鴨専用農場から、蔵王鴨を仕入れ販売。「通常50日のところ、70〜75日かけて肥育される蔵王鴨は、やわらかくて臭みがなく、旨みも凝縮。これからの時期、鴨鍋や年越しそば用に人気が高まります」。
住所:小田原橋棟
営業時間:7〜14時