バンダイナムコグループの家電メーカー「シー・シー・ピー」は、“家事が楽しくなりますように”という想いのもと、生活における不便を解決するアイテムを企画開発している。
今回紹介するのは、熱風を高速で循環させ、油を使用せずに揚げ物調理ができるノンフライオーブンだ。見た目はいわゆるノンフライヤーだが、ガラスポットを採用したため、調理中の食材の様子を確認できる利点がある。
「ノンフライヤーの多くは、外から見て調理の進捗状況がわかりません。そのため、様子見でバスケットを開けて内部の温度が下がり、風味を損なったり、調理時間が余計にかかったりするといったデメリットが生じます」(同社広報担当の早崎希代子さん・以下同)
そこで同社はガラスポット仕様にし、そのわずらわしさを解消した。さらに、フライヤーの形状だと庫内が狭いため、上部から吹き出す熱風が360度循環し高温をキープできる。そのため、ムラのない均一な状態で仕上がる。つまり、ノンフライヤーとオーブンのメリットを兼ね備えているのだ。手入れもラクだという。
「ガラス素材だと油汚れも落としやすいため、後片付けが簡単です。洗う必要があるのは、ガラスポットと下に敷くプレートの2パーツのみ。食洗機にも対応しています」
温度設定は60〜200℃を10℃単位で、時間は1〜60分を1分刻みで設定できる。揚げ物調理であれば、食材表面の水分が蒸発し自身の油が表面を覆うので、ジューシーかつヘルシーになる。余分な油はプレートの下(ポットの底)に落ち、唐揚げなら脂質を約29%、とんかつ(ロース)なら約27%カットできる(唐揚げは鶏もも肉130g、とんかつはとんかつ用豚ロース肉1枚を本製品での調理と、油で揚げた場合の比較)。
もちろん「オーブン」という名の通り、揚げ物以外のメニューにも対応している。
「10種類のメニューが掲載されたオリジナルのレシピブックを付属し、ローストビーフや野菜チップス・焼きいもなどメインディッシュからおやつまで楽しめます。食材の量を調節したり、好みの焼き加減にするなどガラスポットならではのアレンジも可能です」
本体はA4サイズにすっぽり収まるコンパクトさ。消費電力はわずか800Wで、ほかの調理器具と同時進行もしやすい。キッチンに立つのが楽しくなりそうな一台だ。
【商品DATA】
『ガラスノンフライオーブン Pottil』/シー・シー・ピー/1万9800円
サイズ/高さ250×奥行255×幅200mm、重量/2.5kg(いずれもガラスポット含む)
レシピブック・プレート・ガラスポットが付属。カラーはアイボリー。調理中は食材にライトが当たる。
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2023年11月30日・12月7日号