国内

【13年間の不在】池田大作・創価学会名誉会長はいつまで“健在”だったのか 2年前に目撃した教団施設に入った巨大バス

池田大作・名誉会長は一体いつまで“健在”だった?(時事通信フォト)

池田大作・名誉会長は一体いつまで“健在”だった?(時事通信フォト)

 創価学会の池田大作・名誉会長が11月15日に死去していたことを創価学会が同18日に公表した。しかし、訃報までの池田氏の消息を詳らかに知る人物は創価学会内でも少ない。この間の池田氏の動静にノンフィクション作家の広野真嗣氏が迫った。

 * * *
 池田氏は2010年5月までは本部幹部会に出席していたが、翌月の会合にはその姿がなかった。同年11月にアメリカの大学での名誉博士号の授与式に出席したのを最後に、表に出なくなった。

 13年間にわたる“不在”は学会員からも「年齢からして何らかの体調不良でもおかしくない」と囁かれてきたが、内実は謎めいていた。

 2016年の朝日新聞のインタビューで池田氏の体調を問われた現会長の原田稔氏は「元気にしておりますよ。執筆活動などに専念しています」と答えていたが、実際に“動く池田氏”を見ることはできず、その不在は学会員やメディアの関心の的だった。裏返せばそれだけ絶大な存在感があった。

 直に接した“怪物”はどんな人物なのか。「幼少期から250回以上会ってきた」と言うのは、創価学会元理事長の正木正明氏を父に持つライターの正木伸城氏(42)だ。創価中学時代、突然来校した池田氏がゲーム大会を始めた思い出を話した。

「ルーレットで出た番号によって景品をもらえるゲームですが、回す最中から池田氏はいたずらっぽい笑みを浮かべていました。すると案の定、『最初の当選者は池田先生です!』の声にガッツポーズ(笑)。すぐに『というのは冗談で』とばかりに、今度は生徒に当てさせ景品を渡していました。電撃訪問と言いながらわざわざ楽しい茶番を仕込んでくる。人を笑顔にさせることに熱心な人です」

 他方、選挙や教勢拡大には貪欲で「勝利至上主義」の布教活動現場の学会員の活力だった。学会活動に熱心な企業経営者の男性(60)はこう語る。

「俺は池田先生の『人間革命』を読んで人生変わった。先生が勝ち目のない敵地でも乗り込んで行って戦う姿に心を打たれたから。戦う実践ってところが、哲学の本とかと違う。先生の言葉に従って選挙の実践をしていると、人生がいい方向に行っているのがわかる」

 この男性の話が興味深いのは、池田氏に倣って選挙で勝つことが、宗教的な価値になると自然に感じている、という点だ。

 池田氏が1960年に三代会長に就任した際には140万世帯だった会員数がその後、現在の規模にまで急膨張を遂げたのは、この池田氏の求心力によるところが大きかった。“選挙勝利”が宗教的な価値と合体する独特のメカニズムは理屈というより、池田氏の個性の中でこそ結びつく物語なのだ。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン