「赤西さんの彼女にはなれますか?」「錦戸さんはヒゲを剃らないのですか?」。こんな質問は日本ではあり得ない──そう心の中で呟いていたのではないか。11月20日、中国のSNS「ウェイボー(微博)」で行われた生配信イベントに、元KAT-TUNの赤西仁(39才)と元関ジャニ∞の錦戸亮(39才)が登場。中国の視聴者から寄せられたフランクな質問に、さすがの2人も苦笑いを浮かべるしかなかったようだ。
「イベントは、イヤホンブランドの提供によるものでした。約50分の動画内でおふたりはイヤホンをPRしていましたが、中国人の司会者が読み上げるユーザーからの質問には終始戸惑っている様子で、赤西さんが『パスで』と不機嫌に回答を拒否する一幕も。日本の芸能人が中国のSNS上のイベントに参加する場合、中国のPR企業が仲介することになるのですが、日本の芸能界の慣例に無知なことが多く、こうした“無礼”も少なくありません」(中国在住ジャーナリスト)
ちなみにこの動画の視聴者数は生配信後に再生されたものも含め、6万2000回ほど(11月28日現在)。日本での彼らの人気ぶりを考えると、意外な少なさである。
こうした中国での扱いの“被害者”がもうひとりいた。中国でも絶大な人気を誇る山下智久(38才)だ。11月17日、中国版インスタグラムともいわれる『小紅書(通称RED)』に投稿されたのは、《山下智久が我が家に来てご飯を食べたよ》と題された動画である。
「大家好!(みなさんこんにちは)」
冒頭、そう中国語で挨拶した山下。しかしその後は、動画配信者である中国人女性が飲み食いするシーンが続く。たまに隅の方で食事をしている山下が映り込むことがあるが、この動画の主人公は中国人女性で、全編2分20秒の動画の中で山下が映っているのはわずか20秒程度だった。
彼女は今年の9月にも、《山下智久がうちに来て一緒に食事》というタイトルの1分ほどの動画を配信しているが、そこでも、テーブルの隅に座った山下が、配信者からスイーツをすすめられる5秒ほどの一幕があるだけ。まるで“エキストラ扱い”だった。
「山下さんのことを“トモ”と呼ぶこの女性は40代の美食家インフルエンサーです。ただ、彼女のアカウントのフォロワー数は3万7000人程度。日本のインスタの約8倍に相当する、2.6億人の月間利用者数を誇る小紅書においては零細アカウントにすぎない。
ユーザーの70%が1990年代生まれの女性という小紅書は、20代や30代の女性をターゲットにするビジネスツールとしても注目されており、日本の芸能人にも利用価値がありますが、それでもなぜ露出先が彼女だったのか、ファンの間では不思議がられています。“山下さんが中国のインフルエンサーに利用された”などと怒るファンもいるほどです」(前出・中国在住ジャーナリスト)