日本の女子プロゴルフツアーを盛り上げる韓国勢だが、2021年オフに“スマイル・クイーン”ことキム・ハヌル(34)が現役を引退し、今シーズンを最後に“スマイル・キャンディ”として愛されたイ・ボミ(35)も日本ツアーを引退。そうしたなか、元祖セクシー・クイーンのアン・シネ(32)が5年ぶりに日本ツアーへ帰ってくる。
来年の女子プロゴルフのレギュラーツアーおよび下部ツアーへの前半戦出場優先順位を決める最終予選会(ファイナルQT)で、アン・シネが17位でフィニッシュ。前半戦を優先的に出場できる上位35~40人の枠内に食い込み、来年3月の開幕戦「ダイキンオーキッド」から出場予定だという。
アン・シネが日本デビューしたのは2017年だった。14試合に出場して予選落ち5試合(棄権1試合)、賞金ランク83位。2018年は同140位(6試合)、2019試合は同98位(21試合)と、3年間で41試合に出場して12位が最高成績だった。
それでもトレードマークの膝上30センチのミニスカ姿で登場すると、練習日から50人規模のカメラマンや記者を引き連れてのラウンドになっていた。大会が始まるとノースリーブのタイトなウエアとミニスカでプレーし、カメラマンに加え大勢のギャラリーがアン・シネとともに移動していく。2017年当時、練習日での本誌・週刊ポストの取材に対し、アン・シネはこう話していた。
「ギャラリーの注目が集まり、どういうウエアを着るのかと期待してもらえるのはありがたく思っています。それに対するプレッシャーも感じていますが、ゴルフ選手としていかに良い姿を見せるかが本分なので、良いパフォーマンスをお見せできるように意識しています」
自身のウエアについてはそう話していた。本戦でのプレー後には、大行列を成すギャラリーのために1時間かけてサイン会を開いていた。全員にサインを終えると、
「プレーで満足させられなかったので、せめてサインでもできれば喜んでもらえるのかなと思いました」
と笑顔を見せていた。派手なウエアばかりが注目されているが、「セクシー・クイーン」はファンサービスを忘れないプロだった。