12月6日、岸田文雄首相は自民党の派閥の政治資金をめぐる裏金問題を受け、党本部で麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長ら党幹部と会談。各派閥の政治資金パーティーの開催を当面自粛する方針を明かした。その発表直後、茂木幹事長が発起人代表を務める自民党議員の政治資金パーティーが開催されていた。「タイミングが悪すぎて……」と参加者が嘆息した会場模様と、当事者の言い分を聞いた。
6日18時半、都内ホテルで盛大なパーティーを開いたのは、自民党の中谷真一議員(47)。経産副大臣、外務大臣政務官などの要職を歴任し、現在は国会対策副委員長を務める茂木派の中核である。
〈衆議院議員 中谷真一君を励ます会〉と題されたパーティーの案内状には、〈発起人代表 自由民主党幹事長 平成研究会会長 茂木敏充〉と明記され、中谷氏のこれまでの実績と今後の活躍への期待が綴られていた。
「会費は2万円で、テーブルには豪華な料理や酒が並んでいました。参加者は100人以上いたと思います。ただ、このタイミングでしょう。直前に岸田首相がパーティーの自粛を発表したばかりだったので、間が悪いというか、なんというか……。可能なら中止にした方が良かったのではないかと思いました。ほかの参加者も『よりによって今日とは』と苦笑いしている人が多かった」(参加者の一人)
会場には茂木氏も来場し、壇上で挨拶も述べたという。この日のパーティー開催について中谷議員に聞くと、事務所から以下の回答があった。