かつて「生まれ変わったら道になりたい」と供述し、その異常なまでの執着が話題になった側溝男が再び逮捕された。これで8年ぶり、3度目である。9月14日、兵庫県警はスマートフォンを動画撮影状態にして側溝に仕掛けたとして、神戸市内に住む無職の男性A(36才)を、性的姿態撮影処罰法違反の疑いで逮捕した。
「このAは8年前にも、同市内の女子大近くにある深さ約60cm、幅約50cmの側溝に身を潜め、女性のスカートの中をのぞこうとした容疑で逮捕されています。当時、Aは大人がやっと入れるサイズの側溝に、約5時間も仰向けで潜んでいたのです」(社会部記者)
犯行の特殊性もさることながら、Aを一躍有名にしたのが警察の取り調べに対して発した冒頭の供述だ。
「当時、通報の段階からすぐに『またあいつか』と署内の誰もが思うほどの“有名人”で、取り調べでは『長所はどこでも寝られるところ。短所は側溝に入ってしまうところ。興奮してやめられない』と話していました。本人も『やめたくてもやめられない……』と悩んでいる様子でしたね」(警察関係者)
11月28日の初公判では「中学時代から22年間で1000回以上側溝に潜み、女性の下着をのぞき見る行為を繰り返した」と指摘されたA。彼はどのような人物なのか。
「4人兄弟の長男で、学生時代はゲームが大好きで、ややオタクっぽい感じの子でした。お父さんもお母さんも教育熱心な人で、Aも弟たちの面倒をよくみる、いいお兄ちゃんでした」(A一家の知人)
Aは高校卒業後、カラオケ店員などのアルバイトを転々とした後、自営業の父親を手伝っていた。ただ、今回の逮捕時に無職と報じられたことからも、最近は定職には就いていなかったようだ。かつて、Aの母親は前出の知人に次のように話していたという。
「昔から側溝で遊ぶのが好きで、兄弟やお友達がみんなやめていくのに、あの子だけずっと入っていた。服を汚して帰ってくるから、私が気づくことが多いんだけど、そんなときは本人も『やってしまった』と反省しているんです。
お友達もいて、恋人もいたことがあるし、しゃべったりする分には普通なんですけどね。カウンセリングにも行っているし、本人も家族も悩んでいるんです。側溝に入りたい気持ちは私らにはわからないけど、本当に優しい子で、兄弟でいちばん優しいんです」
母の思いもむなしく、再び側溝へと足を踏み入れてしまったA。次こそは社会復帰の“道”へ踏み出してほしい。
※女性セブン2024年1月1日号