誰が面会写真をリークしたのか
なぜ今、面会の事実が報じられたのか。岸田政権が10月に行なった教団に対する「解散命令請求」への意趣返しとして、教団側がリークしたとの見方もあるが……。
「日本の教団からのリークではなく世界本部の関与が疑われています。ただ、日本の教団内部で解散命令請求を出した岸田首相への批判は強まっていて、街頭演説で非難の声を上げる現役信者も出てきている」(エイト氏)
岸田首相は「承知していない」を繰り返すが、朝日は関係者の「安倍首相の代わりに面会した」との証言を報じている。
「岸田氏は首相としては旧統一教会への対処にそれなりに取り組んできたとは思いますが、『自民党総裁』としての責任は全く果たしていません。それは一貫して『安倍元首相と教団の接点の検証』を避けているからです。本来、ギングリッチ氏らとの面会の事実は、自民党議員に課した昨年の『総点検』の時点で言うべきでした。言えなかったのは、安倍元首相と教会の関係に言及せざるを得ないからでしょう。
教団側は、関係のあった政治家に『リークする』とカードをちらつかせて首根っこを押さえたままにできる。選挙のたびに同じ問題が噴出すれば、いつまでも教団の影響に政治家が怯えることになります」(エイト氏)
自民党が教団との関係を清算する日は来るのか。
※週刊ポスト2023年12月22日号