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高田文夫氏、中山秀征が生バンドで昭和歌謡を歌いまくるイベントを絶賛 松本明子と飯島直子が登場し『DAISUKI!』コーナーも

昭和の男にはたまらんライブ(イラスト/佐野文二郎)

昭和の男にはたまらんライブ(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、昭和の男にはたまらんライブについて綴る。

 * * *
「見た目は若いですね」と言われたところでこちとら75歳である。ユーチューブもTikTokもやらない。TikTokだったら我々はチック・タック「いいじゃなーーーい」である。“晴乃チック・タック”という若き漫才師、コント55号と同じ頃、お笑いで女の子達からキャーキャー言われた元祖である。こういうどうでもいい素養を散りばめていかないと。何たって私は“漫才協会の外部理事”ですから。ビタ十円報酬はもらってないしほぼ持ち出し。名誉職でもなく言わば不名誉職。その辺のところはナイツやU字工事が一番よく知っている。

 TikTokは分からないのでテレビを見れば若い人向きの番組ばかり。やっぱりビールとナニと舞台は生に限ると11月30日は「ヒデライブ2023」。中山秀征が生バンドで昭和歌謡を歌いまくるこの会も4年ぶり。少年時代より異様に芸能を愛し、無駄に芸能のIQも高くキャリアも十分なヒデがラッツ&スターから石原裕次郎まで昭和を走り抜ける心地良さ。昭和の男にはたまらん選曲。客席もかつてヒデと仕事をしたであろう業界人と見るからにお水関係というツーショットが多め。ン? まだバブル感がいっぱいだ。

 松本明子と飯島直子が登場し『DAISUKI!』コーナーも。私がうけたのははるな愛とヒデが野太い声で歌う『兄弟船』。おみごと。この味わいが分かる歳なのだ。

 12月2日はイッセー尾形の「妄ソー劇場・すぺしゃる」。年末、有楽町朝日ホールで3日間やるこのシリーズも5回目。40年も前の渋谷ジァンジァンから見続けているイッセー。彼の方が少し年下だが一緒にこうして老いて味を出して人間のくだらなさを見せて笑っていく人生、そんなに悪くもない。ロビーにはイッセーが描いた絵、お人形、お面などクリエイターの面目躍如。

 年明け一発目の私のラジオのゲストはもう10年以上ずっとイッセー。イッセーが勝手に書きおろしたドラマの脚本を持ち込み、訳の分からない数十種の楽器と共に私、イッセー、松本明子の“一人芝居”ならぬ“三人芝居”。イッセーの書きおろしラジオドラマが聞けるのは放送界広しといえどもここだけ。

〈告知〉「山田雅人芸能生活40周年・かたりの世界」を1月9日新宿紀伊國屋サザンシアターにて私と松村邦洋がゲストで開催とお知らせしたら完売。これとA.R.E.に気をよくしたスタッフが翌10日〈緊急追加公演〉。山田雅人に掛布雅之をからめて「阪神優勝SP」を企画、東京で阪神人気はどうなのか。前売券が売る程あります。

※週刊ポスト2023年12月22日号

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