川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムでは、藤子・F・不二雄さんの生誕90周年を記念した原画展「『好き』から生まれた藤子・F・不二雄のまんが世界」が開催中! さらに、いまなら館内はクリスマスムードに包まれ、ドラえもん、パーマン、コロ助など、みんなが大好きなキャラクターが巨大ツリーに大集合! ミュージアム中にちりばめられた、藤子さんの“好き”が胸をときめかせてくれます。
《僕は、すべてにおいて「好き」であることを優先させてきました》
この一文は、藤子さんの言葉。同ミュージアムの2階・展示室IIでは藤子さんの“好き”が紹介され、貴重な原画は3期に分けて展示されている。
展示室のエントランスを飾るのは、ベレー帽をかぶってパイプをくわえる藤子さんのシルエット。中には幼い頃に夢中になった物語や恐竜、鉄道、歴史、遺跡、西部劇、カメラなどにまつわる愛用品が集められ、“好き”の数々が作品ではどんな形で命を吹き込まれているのか、原画を楽しむうえでのカギとなる。
第1期の“好き”を締めくくるのは家族のコーナー。藤子さんが愛娘へ向けて作った、サンタへの手紙を入れるポストなどが展示される。そこに描かれた、まんがとはまた違う味わいのイラストもその目で確かめてほしい。好きなものを思いながらペンを走らせる幸せそうな顔が目に浮かぶ、愛に溢れた空間になっている。
“ならでは”の発見も! 原画の一部を公開!
展示室では「ふしぎな話」「ものづくり」「鉄道・模型」など、藤子さんの10の“好き”が原画を中心に紹介されている。原画ならではの発見も多く、ふきだしのせりふには文字が印刷された紙が直接貼られている。その紙が剥がれて顔を出した、藤子さんの生の筆跡も必見。表面の凹凸も原画だからこそ。誌面では掲載しきれないが、中にはコマそのものや切り抜きされたキャラクターが貼り付けられている原画も。その下には何が描かれていたのか、想像しながら見るのも面白い。
いまがチャンス! 必見の「クリスマス装飾」
2F「みんなのひろば」を飾るのは、高さ6mの巨大クリスマスツリー。中央に「90th」と冠され、ドラミちゃんやパーマン2号など人気キャラが集結した、藤子・F・不二雄生誕90周年の特別バージョンになっている。ツリーの足元のドラえもんはベレー帽をかぶってF先生風におめかし(展示は12月25日まで)。