戦国末期の世を描いた松本潤(40才)主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』が2023年12月17日に最終回を迎え、大河の舞台は一気に600年さかのぼる──2024年1月7日スタートの『光る君へ』は、平安時代を舞台に「源氏物語」を生んだ紫式部の生涯を描く。主人公は吉高由里子(35才)だ。
「吉高さんは2014年放送の連続テレビ小説『花子とアン』(NHK)でヒロインを務めました。NHKの長い歴史の中で、大河主演と朝ドラヒロインの両方を担ったことがあるのは松嶋菜々子さん(50才)、宮崎あおいさん(38才)、井上真央さん(36才)の3人のみ。そこに名を連ねるわけですが、吉高さんは歴史的な出演にも気負いなく、自然体で撮影に臨んでいるそうです」(芸能関係者)
12月11日にはNHKで初回試写会と会見が行われ、登壇した吉高は、「1か月を切っていると思うと、ドクドク……いえドキドキワクワク(笑い)。血が出そうなくらい緊張もするし、楽しみでもあるし、いろんな感情が入り交じっております」と吐露。クランクインは2023年5月末、京都・平安神宮だった。その後、岩手県内や関東のスタジオで撮影が進められてきた。
「11月上旬から約2週間、撮影休止期間がありました。そのタイミングで、吉高さんらキャスト陣にスタッフを加えて、ささやかな決起会が行われました」(NHK関係者)
大河ドラマの撮影は、約1年半続く長丁場だ。近年は新型コロナの影響もあって余裕をもったスケジュールが組まれているが、それにしても「2週間の休み」は珍しいと言っていい。前出のNHK関係者が続ける。
「その期間に、関東のスタジオからNHK放送センターへの“撮影セットの移築”が行われたんです。『光る君へ』の舞台は平安時代、しかも平安貴族の世界です。セットもその時代のきらびやかな雰囲気を醸し出せるよう、豪華さと雅さを併せ持った超特別仕様で、NHKの総力を結集して作り上げました。セットだけでいえば、『どうする家康』を超える1億円は下らない費用がかかっています」
『どうする家康』では、乗馬シーンでの馬や合戦の場面の背景にCGが多用され、映像技術の進歩への驚きの声があがると同時に物議も醸した。その経験があるだけに、よりお金をかけリアルな作品作りに取り組んでいるということなのだろうか。豪華出演者はもちろん、撮影セットからも目が離せない。
※女性セブン2024年1月4・11日号