「本当に産後なの……?」。その日、撮影現場はザワついていた。タンクトップからのぞくたくましい二の腕、メリハリのついた引き締まった背中──鍛え上げられた肉体で現場を驚かせたのは、土屋太鳳(28才)だ。
「彼女が現在臨んでいるのは『今際の国のアリス シーズン3』の撮影です。シーズン1、2に劣らず、土屋さんは全力疾走を繰り返していて、現場ではあちらこちらで“産後とは思えない”と、ため息にも似た歓声があがっています」(ドラマ関係者)
土屋は2023年1月に『GENERATIONS』の片寄涼太(29才)との結婚を発表。8月29日に第1子出産を報告したばかりだ。
「出産時期は報告したタイミングより少し前だったみたいですが、本人のたっての希望で、2023年の秋から今作の撮影に参加。ほぼ育休なしのスピード復帰になったようです」(前出・ドラマ関係者)
『今際の国のアリス』は山崎賢人(29才)と土屋がW主演を務めるNetflixオリジナルドラマ。シーズン1は世界70以上、シーズン2は90以上の国と地域でTOP10入りし、視聴時間で日本発作品の最高記録を更新する大ヒットとなった。
「世界中が続編を待ち望む期待作だけに、土屋さんが復帰を急いだのも無理はありません。とはいえ産後約3か月での復帰は極めて異例です。人によっては体形が戻っていなかったり、出産時の疲労がまだ残っている時期ですから。普通の仕事でも、産後休暇と育児休暇で1年ほどは通常業務から離れるのが一般的だというのに、よりによって激しいアクションが求められる『今際の国のアリス』を選ぶとは……」(前出・ドラマ関係者)
撮影当初は周囲もハラハラしていたというが、ある制作スタッフは「そこは土屋さんのプロ根性の方が勝っていた」と目を丸くする。
「この短期間で、体形を元に戻すだけでなく、トレーニングもしっかり積んできたようです。いまは自分のことだけでも大変な時期なのに、撮影中には周囲を気遣う優しさも見せていて、本当に頭が下がりますよ」(制作スタッフ)
さらに土屋はある驚きのアイディアを提案したという。
「実は第1話のとあるシーンで、彼女の赤ちゃんと一緒に撮影に臨んだのです。確実に放送されるかどうかはわかりませんが、撮影時には母子の共演が実現。自身の代表作ともいえるこの作品にわが子を登場させたいというのは、彼女にとっては自然な願いだったのかもしれません。
それに、物語の設定上、ピリつくことが多かった現場ですが、赤ちゃんがいるだけでとても癒しになり、スタッフの間に、束の間の笑顔があふれました」(前出・制作スタッフ)
プロ根性の塊のような母のもと、誕生わずか数か月にして世界デビュー。将来が楽しみだ。
※女性セブン2024年1月4・11日号