日本一熾烈な賞レースと言われる漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2023」の決勝が、12月24日18時30分からテレビ朝日系で生放送される。今年も史上最多を更新し、8540組がエントリー。去年から1279組も増えており、1年での増加数も過去最多となった。果たして第19代チャンピオンの栄冠は誰に輝くのか? お笑い界に滅法詳しい現役放送作家のY氏、バラエティー番組を多く制作する民放テレビ局員のK氏、そして某スポーツ紙のN記者ら、普段から厳しい目で芸人を見てきた“プロ”が優勝を予想した。
作家Y「今大会の最も大きな変更点は敗者復活の審査方法ですね」
K局員「そうです。準決勝の順位をもとに3ブロックにわけ、各ブロックで勝ち残りシステムを採用。どちらが面白かったかを、会場にいる観客からランダムに選ばれた審査員が投票を行うという。最終的にそのブロックで勝ち残った1組が勝者となり、それを各ブロックごとに3組決めるということですね」
N記者「そして、芸人審査員がこの3組から一番面白かった組に投票し、決勝へ進出する1組が決まるという。この芸人審査員が、マヂラブの野田クリスタルさん、錦鯉の渡辺隆さん、かまいたちの山内健司さん、アンタッチャブルの紫田英嗣さん、NON STYLEの石田明さんという、全員がM-1王者というそうそうたるメンバー」
作家Y「今まではお客さんからの人気に左右されることも多かったのですが、最後の3組から決勝進出者が決まる際は、かなり技術だったり場の盛り上がりをプロが冷静に判断する。おそらく、これまでの敗者復活組よりもさらに腕のある組が選ばれることになると思いますね」
K局員「この季節になると、酒場やオフィスでも優勝予想をしたりするのがもはや風物詩ですよね。『ネタをする順番で大きく左右されるからなぁ』ってエクスキューズを入れる人が大量に出現します」
N記者「M-1は場の空気やネタ終わりでのMCとのやりとりなども作用するし、徐々にグルーブができたところで、笑いが爆発する瞬間が必ず訪れる。よく『6番手以降が有利』と言われますが、当然そうなりますよね」