「岸田派の女性大臣候補」のはずが、たった1枚のエッフェル塔外遊写真で出世を棒に振ったのが元自民党女性局長の松川るい・参院議員(52)だ。有権者の批判は今も収まらず、大阪選出の松川氏がX(旧Twitter)で〈阪神タイガース38年ぶり日本一! おめでとう!!〉とつぶやけば、批判が殺到して炎上する始末。年末には「エッフェル姉さん」が流行語大賞にノミネートされて癒えかけた傷口を抉られるなど散々な1年だった。
「松川さんは騒動直後から支援者に『会見で説明したほうがいい』と助言されていたが、ブログで謝罪しただけで今なお会見は開いていない。だから問題を引きずっていて、SNSで発信するたびに叩かれる。危機管理がなってないよ」(自民党関係者)
その松川氏に“連座”したのが今井絵理子氏(40)ら外遊に同行した女性議員たち。9月の内閣改造で女性の副大臣、政務官がゼロになったのも、「エッフェル塔組が候補から外されたため、適任者がいなくなった」(自民党幹部)とされ、仲間の女性議員からも“恨み”を買うことになった。
そんな年の瀬、“姉さん”のポーズがまたも注目されてしまった。
所属する安倍派にパーティー券キックバック問題が浮上して、ニュースでは連日のように2022年5月の同派会合の映像が流されているが、そこには参院選の候補予定者として故・安倍晋三首相の隣で「ガンバロー」と腕を突き出す松川氏の姿が。まるで“安倍派の女性議員代表”のような扱いだ。
「松川さんは女性局長を更迭された後、後見人の世耕弘成・参院幹事長に自民党副幹事長と国防部会長代理に引き上げてもらったが、その世耕さんも今回の裏金問題で失脚した」(自民党中堅議員)
まさに弱り目に祟り目。花の都で見せた笑顔はしばらく封印か。
※週刊ポスト2024年1月1・5日号