ライフ

【乳がん・女性の罹患者数1位】名医が選んだ“最強の名医”リスト 信頼度が表れるのは「資格」「診断数」「雑談」

(写真/PiXTA)

名医が選んだ乳がんの“最強の名医”は?(写真/PIXTA)

 手術をするか、しないか。薬物や放射線を使うと、どんな影響が出るのか。治ったとしても乳房や肛門の形や機能は、元のままを保てるのか──「がん」と診断されてしまったら、治療法から予後、余命までさまざまな思いがかけめぐるだろう。そして誰しもが「いい医者に診てもらいたい」と願うだろう。ジャーナリストの鳥集徹氏と女性セブン取材班が、乳がんと大腸がんに関する“信頼できる専門医”リストを作成した。前編では、不安に寄り添い、一緒に「根治」を目指してくれる、乳がんの医師たちを紹介する。【前後編の前編】

 * * *
 パンデミックが始まって以来4度目の冬が訪れ、新しい年を迎えようとしているいま、改めてここ数年のメディアの報道を振り返ってみると、とりわけ医療情報においては「新型コロナ」一色だった。

 だが、ニュースとして大きく取り上げられないからといってほかの病気がなくなったわけではない。なかでも「がん」にかかる人は高齢化に伴って増え続けており、日本人の死因の1位であり続けている。それだけに、がんと診断された場合に、どの医療機関にかかり、どんな医療を受けるべきか、折に触れて情報収集しておくことは、後悔しない治療を受けるために重要だと言えるだろう。

 そこで今回、女性の罹患者が多く、また死亡率も高い「乳がん」と「大腸がん」について、最新の動向をたずねるとともに、取材した専門医からの推薦に基づいて「信頼できる専門医」のリストを作成した。

 選定の際に重視してもらったのが、医師としての知識や技術を兼ね備えているのはもちろんのこと、「患者にやさしいかどうか」ということだ。医師の中には腕はピカイチであったとしても患者に厳しい言葉を投げてしまったり、診療方針に合わない患者を突き放したりする人も、残念ながらいるようだ。医師側に悪意はないかもしれないし、患者側にも問題があるのかもしれない。

 しかし、患者からしてみれば、がんという診断だけで不安になるうえ、治療内容についても今後の生活がどうなるかもわからないことが多いはずだ。そこに輪をかけて医師からきつい言葉を言われれば不信感が募り、医療から遠ざかってしまう。

 そうなると治療もスムーズにいかなくなり、医師にとっても患者にとっても不幸な結果になる。そこで今回の取材では、どうすれば両者がいい関係を築くことができるのかについても、専門医の意見を聞いた。ぜひ、参考にしていただきたい。

【乳がん】「医師の信頼度」は資格と手術数と雑談に表れる

 女性のがんの罹患者数1位である乳がん。その数は9万4300人と推計されており、これは女性の中で、すべてのがん(2022年の罹患者数43万4900人)の2割以上(21.7%)にもなる(国立がん研究センター「がん情報サービス」がん統計予測)。

 死者数の順位こそ罹患数よりも低い4位だが、気になるデータがある。厚生労働省の「人口動態統計」によると、2022年の乳がん死亡数は1万6021人で、前年の1万4908人に比べ7.5%増と、例年に比べ増え幅が大きいのだ。

 コロナ禍での受診控えにより、進行した状態で見つかる人が増えた影響などが指摘されているが、本当の原因は明らかになっていない。ただいずれにせよ、今後、女性はより乳がんに注意し、治療や病院選びについてしっかりと知識をつけておくことが必要であることは間違いない。

関連記事

トピックス

各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン
理論派として評価されていた桑田真澄二軍監督
《巨人・桑田真澄二軍監督“追放”のなぜ》阿部監督ラストイヤーに“次期監督候補”が退団する「複雑なチーム内力学」 ポスト阿部候補は原辰徳氏、高橋由伸氏、松井秀喜氏の3人に絞られる
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン