映画『男はつらいよ』シリーズは、主人公であるテキ屋の車寅次郎(渥美清さん)が巻き起こす人情喜劇だけでなく、寅さんが訪れる旅先での旅情描写も楽しみの一つだ。ロケ地で味わえる旬グルメを紹介しよう。
寅さんが逗留した温泉宿
●熊本・阿蘇「田の原温泉 大朗館」
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺7130
寅さんが作品内で逗留した老舗旅館。熊本名物の馬刺し、肥後牛など地元の味覚を夕食で楽しめる。スタンダードプラン(1泊2食付) 1万5000円~
第21作『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』(1978年)
奈々子(木の実ナナ)に夢中になった寅は、奈々子が踊りを披露するレビューに通い詰めていた。一方の奈々子は踊り子を続けるか、引退するかで悩んでいた。
塩ラーメン発祥の地
●北海道・函館「新・函館ラーメン龍鳳」
住所:北海道函館市松風町7-5 函館ひかりの屋台 大門横丁
塩ラーメン発祥の地・函館。屋台の屋号を受け継ぐ同店の看板ラーメンはコクと旨味抜群 黄金塩ラーメン750円。
第15作『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』(1975年)
函館で偶然リリー(浅丘ルリ子)と再会した寅は、兵藤(船越英二)と3人で気ままな旅をする。しかし、喧嘩別れしてしまい、寅はリリーの身を案じる毎日を送る。
冬の味覚・松葉ガニ
●鳥取「味覚のお宿 山田屋」
住所:鳥取県鳥取市賀露町北1-5-36
雪ほまれ(タグ付き松葉がにコース)4万1800円※価格は変動する場合も。冬の鳥取を代表する味覚の王者「松葉がに(ズワイガニの雄)」を刺し身、焼き、かにすきなどで堪能できる。
第44作『男はつらいよ 寅次郎の告白』(1991年)
寅次郎の甥、満男(吉岡秀隆)は家出した泉(後藤久美子)の後を追う。鳥取で寅と泉に再会した満男。寅は2人を馴染みの料亭に招く。女将の聖子(吉田日出子)は昔、寅を振った過去があった。
取材・文/小野雅彦、上田千春
※週刊ポスト2024年1月1・5日号