3年ぶりに現場復帰した作品は、事務所の大先輩・後藤久美子とW主演する松本清張二夜連続ドラマスペシャル『顔』。インタビューから、武井咲(29才)の多彩な表情が覗けた──。
松本清張の小説『顔』で、殺人を犯した過去を隠しながらスターへの階段を駆け上がる覆面アーティスト・井野聖良を演じる武井咲。その殺人犯を目撃した弁護士役として、俳優と母親の両面において大先輩である後藤久美子が、30年ぶりとなる地上波ドラマに復帰を果たす。
「私にとっては幻のようなかたで緊張もしましたが、この作品がよくなるために同じ方向へ進めているという実感がありました。後藤さんも若くしてご結婚、ご出産をされて、仕事とプライベートのバランスを取ってこられたからこそ、今回の私のドラマ復帰について『自分自身が選んだことならいいじゃない』というポジティブな言葉をいただき、すごく腑に落ちましたね」
本作では、ギターを弾きながら歌うことにも挑戦した。
「音楽は、聖良の核となる大事な部分。レコーディングでは、夫に協力してもらったんです。夫は褒めて伸ばすタイプで(笑い)、安心して歌えました。
2人で夜な夜な、子供の写真を見返すんですけど、成長ぶりに感動しちゃって止まらないんですよ。最近も、ちょっと前までみかんの薄皮をとってあげていたのに、もうひとりで食べられるようになっていました。あえて夫に注文をつけるなら……どんなに忙しくても毎晩晩酌をするので、睡眠もたくさんとってくれたらなと思います(笑い)」
撮影/葛川栄蔵(hannah) 取材・文/小泉咲子
※女性セブン2024年1月4・11日号