2019年にコンビを解散し、ピン芸人となった、みなみかわ(41才)。181cmの長身、スキンヘッド、表情が読み取りづらい冷めた細い目──。所属事務所の松竹芸能を公然と批判したり悪態をついたり、芸人界のゴシップに詳しかったりと、攻撃的な印象を抱く人も多いだろう。
『ゴッドタン』(テレビ東京系)や『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)では毒舌を吐くヒール役が多いものの、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でのみなみかわはなぜか好感度が上がっている……!? みなみかわ本人に話を聞いてみた。
──昨年11月に『水曜日のダウンタウン』で放送された「名探偵津田」企画では、ポンコツで天然の探偵役・ダイアンの津田篤宏さんに対し、冷静な分析で津田さんを優しくサポートをするみなみかわさんがネットでも話題になっていました。自分の好感度が上がっている実感はありますか?
みなみかわ:いや、ないですよ(笑)。ただ、確かに『水ダウ』の影響はすごいですね。好意的なネットの感想などはありがたいのですが、番組に出演しているときは、好感度を上げようと意識することはまったくありません。
──みなみかわさんがテレビに出始めた当初は、芸人や事務所の悪口を言うなど“腐り芸”がフィーチャーされていましたが……。
みなみかわ:そう! 好感度なんて底も底。そもそもが低すぎたんですよ。だから、普通にやったことで、驚かれることが多いですね。
例えば、これも『水ダウ』ですが、7歳と4歳の息子2人と昆虫採集をするロケに出演したんです。結果、クヌギの木にスタンガンが貼り付けてあって、それをオオクワガタと見間違えるかどうかという説でした。同行していた昆虫博士も怪しいし、遠目からでもわかる黒くて大きすぎる物体(=スタンガン)を危険だと思ったので、子どもたちに「ちょっと下がっとけ」「こっち来て」などと促したのですが、「子どもを守ってえらい」「ちゃんとしたお父さんだ」などと褒められまして。ただ、これって普通のことなんですよ。それまでの好感度が低すぎるから、当たり前のことをしただけで、勝手に世間が「みなみかわは実はいいやつなのかも」と思ってくれたというか……。