自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる問題から、ついに逮捕者が出た。1月7日、安倍派に所属する衆議院議員の池田佳隆容疑者(57)と政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)が政治資金規正法違反の疑いで逮捕された。東京地検特捜部は先月、池田容疑者の議員会館事務所などの関係先を家宅捜索しており、逮捕を受けて、自民党は池田容疑者を除名処分した。
池田容疑者は愛知県出身。20代半ばで、早逝した父が経営していた化学薬品メーカーを引き継ぎ、1993年に名古屋青年会議所に入会。2006年には日本青年会議所会頭に就任し、当時は官房長官だった故・安倍晋三氏との出会いをきっかけに政治家を志すようになった。2012年に衆議院議員総選挙に立候補し、愛知3区で初当選。第1次・2次岸田内閣では、文部科学副大臣を務めた。全国紙の元政治部デスクが語る。
「池田容疑者は安倍元首相を尊敬し、SNSで〈若々しさ、凛々しさ、端正な佇まい〉と見た目まで称賛するなど、心酔していると言っても過言ではありませんでした。
池田容疑者は、武士道精神を大切にする父親から『美しく生きろ』と言われて育ったそうです。また、母方の親族には警察関係者が多く、『正義の大切さを教わった』と話していました。青年会議所の会頭時代は“熱い男”という印象で、『日本の美徳は利他の精神だ』や『今の日本は、拝金主義がまかり通る悲しい状況だ』と日本の行く末を憂いていました」
池田容疑者の公式サイトには、〈家族は妻と一男二女の5人家族〉や〈3児を育てた子煩悩!!〉とある。しかし今回の政治資金スキャンダルは、愛する子どもたちにも影響をもたらしたようだ。特に影響を受けたと見られるのが、20代の長女・A子さんだ。Instagramで14万人以上のフォロワーを超える人気インフルエンサーだが、1月9日までにアカウントを非公開にした。彼女を知る人物が明かす。